11月末。快晴でした!年末が近づき「2024年はあまり山に登れていないなぁ」と思い、急に山登りしたくなり、寒い中バイクで向かいました(^^)/。

武甲山について

埼玉県秩父地方の秩父市と横瀬町をまたぐ山です。標高は1,304メートル。日本二百名山。

山頂には「御嶽神社」があり、登山ルートは参道になっている部分もあります。

石灰岩の採掘により、山頂も削られ、北側は段々に”えぐれた”姿を見せています。「独立峰」である事も相まって、まるでピラミッドのようです。

画像:麓から見た武甲山

見ようによっては痛々しい姿ですが、その間違いようが無い山容で、秩父のシンボルとして親しまれている山です。

アクセス

「武甲山御嶽神社 一ノ鳥居」の無料駐車場に、バイクでアクセスしました。

武甲山御嶽神社 一ノ鳥居:埼玉県秩父郡横瀬町横瀬8582(地図

公共交通機関を使う場合、西武秩父線の「横瀬駅」が最寄りですが、そこからバスなどは出ていないので、タクシーか徒歩になります。駅~鳥居は徒歩だと2時間弱かかります。

画像:GoogleMAPよりキャプチャー

道中、工業プラントが立ち並ぶエリアを通るので、その雰囲気を楽しみたい方は、”あえて徒歩”も楽しいかもしれませんね(^^♪。

コース概要

山と高原地図に準じてルートを書き起こしました↑。

昭文社
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登りは北側の表参道を通り、下山は南側の別ルートを通る、周回ルートです。

  1. 一の鳥居~分岐(コースタイム:30分)
  2. 分岐~山頂(1時間50分)
  3. 山頂~分岐(1時間30分)
  4. 分岐~一の鳥居(25分)

【コースタイム合計:4時間15分】
【距離:約7.5km】
【標高差:784m】

※数字はおおよそです。ご了承下さい(^^ゞ。

一の鳥居~分岐(30分)

駐車場(武甲山御嶽神社 一ノ鳥居)

工場地帯を抜け、、、

森の中の駐車場へ。

これから登る登山道は、山頂の「御嶽神社」への表参道です。そのため「入口」に鳥居があるのですね。

また、鳥居の左右二対の狛犬は、狼なんだそうです(手前左の狛犬が写ってませんが(^^ゞ)。

江戸時代秩父地方では狼を農作物を守る神使としてあがめ、お祀りする風習があるそうで…大口真神と呼ばれるオイヌサマ(二ホンオオカミ)をまつっているようですね。

宝登山神社、秩父神社、三峯神社が、狼信仰の三大神社として有名です。私も、三峰神社だけ、昔行った事があったかな?

以前登った御岳山(※)の「武蔵御嶽神社」もオイヌサマの信仰があったので、関係ありそうですね。名前も同じ「御嶽神社」だし。

※参考記事:苔生す自然庭園と武蔵御嶽神社 標高929m「御岳山」①

さて、話が脱線しましたが、駐車場はこんな感じ。鳥居外のスペースにも車が停まっていました。地図にはキャパが「60台」となっていますが、多分理論上の最大値ですね。実際は半分(30台)位じゃないでしょうか?

到着はAM7:00位。結構埋まってました。人気ですねぇ。

それにしてもバイクでのアクセスが寒かった!下山後、PM2:00で閉まる秩父の定食屋(後述)に行きたかったので早い時間に来たのですが…やはり早朝は寒い!!

到着時の気温は3℃でした(/ω\)。

閑話休題。この駐車場には、水洗で、とてもキレイなトイレがあります。一年通して使用可能。しかも無料。。。だと思う。協力金を入れる箱が無かった…と思うので。

登山届を入れる箱もありましたので、こちらで提出していきましょう(^^)/。

出発前に、ありがたくトイレを使わせてもらいました。山頂にもトイレがあるのですが、そちらは冬季閉鎖(11月末~4月下旬)しますので、実質、今回のルートではこの一個所のみ。

では、用も足して、出発です。

~分岐まで

トイレの横から登山道へ。

道は明瞭で登りやすいですが、全体的に急登が続きます(;´・ω・)。

参道だからだと思うのですが、〇丁目という石柱がありますので、進捗確認になりますね。山頂は五十二丁目だったので、ご参考まで。

↑二丁目ですね。一丁目は鳥居の横にあったようです。見落としました(^^ゞ。

小屋の間を通ります。

青い小屋があり、その前には「釣り堀」のような池がありました。「秩父イワナ」の養殖池らしいのですが、、、稼働しているのかしら?

出発時はやたら寒くて、防寒着を羽織ってましたが、この辺りまでくると(15分位かな?)、そろそろ体が温まってきました!上着を脱いで、再出発!!

標識に従い登ります。

分岐~山頂(1時間50分)

分岐に出ました。直進するか、、、

左の橋を渡るか、、、です。

どちらからでも山頂に向かえますが、今回は直進。参道をこのまま進みます。左のルートは復路で使う予定です。

分岐付近にベンチもありましたが、ちょうど体も温まってきたので、そのまま進みます。

さて、調子が出てきました!どんどん行きます!

橋を渡り坂を登り…周囲は背の高い木々に囲まれていますが、天気が良かったので陽の光が登山道まで届きます。

とても感じの良い道です。勾配はなかなかキツい場所もありますが、危険個所も無く(写真のように落石の跡とかありますが(^^ゞ)、ずんずんと進めます(^^♪。

切り崩された北側を麓から見ると↑「ハゲ山」の印象もありましたが、いざ山の中に踏み入ると、豊かな山林が気持ち良いです。

歩荷のススメ

少し進むと、滝が見えてきます。

地図の「水」の辺りです。

ここには、大小様々な、空のポリタンクやペットボトルが用意されています。そして、滝からの水が、管を通って流れ出ています。これは、、、

こういう事↑なんです。水運びの協力要請ですね!トイレ用の水として利用されるようです。

山などで徒歩で荷物を運ぶ事を「歩荷(ボッカ)」といいます。こういうのは助け合いなので、余裕がある方は協力しましょう(^^)/。トレーニングにも良いですね(>_<)。

とはいえ、無理は良くないので、あくまで「余裕」のある範囲で。

私も、ちょっとだけ持っていきました。多分1リットル位。ちょっとだけですが(^^ゞ。

調子に乗って荷物を増やす・・・-1
(悪い事ではないので、マイナスとは言いたくないですが)

~大杉

滝を越えると、すぐにこの橋があります。

「お一人ずつ」・・・となっています。作りはしっかりしてましたけどねぇ(;´・ω・)。

二十丁目で「武甲山御嶽神社参道」の標柱。。。ここから参道なのか?今までは( ゚Д゚)??

確かに、ここから「参道」っぽく、パワースポット的な場所が増えます。

例えば・・・ここは石積場。

山頂にある石灰石(感謝石)↑に願いを書いて、石積場へ持って来ましょう(^^)/。

この木の洞の中にはお地蔵様(?)が。

そして、画角に収まらない程の「大杉」もあります。

根本が立派すぎ。「ドム(ガンダムのやつ)」の足みたいです。

大杉周辺は広場になっていて、座る場所もあります。計画では、ここで行動食を取りつつ休憩する予定でしたが、調子良かったので、このまま行くぜぇ!

すぐ近くには「見守り観音」。比較するモノが無くて分かりにくいですが(笑)、手の平サイズの観音様です。見守って下さい。。。

~山頂

相変わらず背の高い針葉樹林の中、つづら折りの登山道を登ります。

まもなくして、、、

山頂に到着です!!

山頂~分岐(1時間30分)

武甲山御嶽神社(山頂)
画像:山と高原地図より

山頂エリアには、トイレ、御嶽神社、展望所などがあり、結構広いです。↑一応山頂付近の地図。

今回のルートだと「生川」の道から登ってきたことになります。

山頂のエリアについて、先ず目に入るのは右手側に見える「トイレ」です。

先述の通り、冬季は閉鎖されています。

さて、気になる歩荷の水(トイレ用の水)は、地図の★印の場所に持っていけば良いそうです。

トイレ閉鎖中に意味あるのか?というのは疑問ですが(笑)。

トイレから少しだけ高台に上がった所に、拝殿があります(^^)/。

御由緒と武甲山の説明看板。

「山体の北半分を二億年前の石灰岩が占めています」・・・すげぇな( ゚Д゚)。

巨大な岩が祀られています。石灰岩なのかな?全然分かりませんが(笑)。。。

五十二丁目の石柱と、、、なんて書いてあるんだ?

「狼(オイヌサマ)」なのかしら?見分け方が分かりません(^^ゞ。

山の上なのに、立派な拝殿です(;´・ω・)。

先述の感謝石はこちらにあります。下りに石積場を通らない場合、この横に置いておけば、後程代わりに積んでくれるみたいですね。初穂料100円。賽銭箱へ。

隣には歩荷水の取入れ口があります。

目の前のマンホールを手で開けて、流し込めば良いみたいですね。下りに水を汲んだ滝を通らない場合、ペットボトルはここに置いていけます。。。積みあがってますね(笑)。

下りに滝を通る方は、空のペットボトルを元に戻す手伝いをしてあげましょう(^^)/。

ここから、更に少し登ると展望台と山頂標識があるので、そちらへ向かいます。

このフェンス沿いに左へ行くと、展望所です。

おお!これはすごい( ゚Д゚)!!

秩父市を一望できます!!天気良かったので、すごいや!!

ちなみに、春には麓の「羊山公園」で、芝桜が公園の一面に咲くので、ここから「ピンク色の一角」が見えるはずです。

秩父市H.P./芝桜公園紹介ページ

多分赤丸の辺りです。何年も前ですが、芝桜の見頃に羊山公園に行った事があります。とてもキレイでした(^^)/。上から眺めて、下山してから間近に行けば、違った感動があるかも?

北側の展望が開けています!群馬方面の赤城山や谷川岳などの展望が広がります。

山頂標識!1,304m!!登頂です(^^)/。

満足して拝殿の方へ下ると、小さな祠が並んでいました。

そのうちの一つに「奥院」がありました。せっかくなので、ここは是非参拝したいですね。

一周してきたので、軽食&休憩タイム!

しっかりとした昼食は下山後にしたいので、軽食で。コーヒーも。

動いていると丁度良いですが、休憩中は上着を羽織って体を冷やさないように。

今回は、モンベルの水筒に熱湯を入れてきているので、バーナー不要!保温力も高く、水筒自体がとても軽いので重宝しています。

変わらず調子も良く、体力も残っているので、食後、すぐに出発!・・・-1

~持山寺跡

では、下山開始です。

下りは右の方へ。

すぐに分岐に出ますので、、、

「小持山」の方へ。

どんどん下ると、、、

「シラジクボ」という分岐に出ます。

武甲山と小持山の間にあるコルで「すり鉢状の窪み」を意味する言葉です。

ここから小持山などへ登り返すルートへも行けますが、今回は(かすれて見づらいですが)持山寺跡の方へ。

また分岐です。まっすぐ行くと、そのまま下山(往路の分岐に合流)。

左へ行くと持山寺跡に行けます。ちょっとコースから外れますが、往復10分足らずなので、行ってみます(^^)/。

すぐに到着!どういう場所なんでしょうか???

こういう↑場所みたいです。普通に怖い話じゃねぇか(/ω\)。

カキットカキットって…。

~分岐

下山ルートに戻りました。

さて、今回の記事でちょこちょことマイナスプラスのポイント変動を書いてましたが、、、この辺りで、少しずつ溜まったマイナスポイントのせいで膝が痛くなってしまいました(/ω\)。

ケガとかではなく、登山やマラソンなどで一時的に痛くなるアレです。

いまだに休憩や補給といった、ペース配分の判断を間違えるんですねぇ。ほぼ休憩無しで歩いてましたから。。。これはミスった( ゚Д゚)。

痛みに耐えつつ、もう少しなので、頑張ります(^^ゞ。

途中、どっちだ?と迷った場所があるので、一応紹介。

上の分岐ですが、左に曲がる大きな道は間違いです。

素直に看板の通り進みましょう(^^♪。こっちを進めば、、、

往路で見た、橋がある分岐に辿り着けます。橋を渡って右折すると、往路と合流して一の鳥居です。

分岐~一の鳥居(25分)

往路と同じなので割愛しますが、、、膝が痛てぇよぉ(/ω\)。

おまけ(下山後)

悦楽苑/定食屋

地図

冒頭付近で書きましたが、下山後に寄りたい定食屋がありまして。。。

「悦楽苑」という定食屋で、爆盛り飯で有名なお店です!H.P.が無かったので、ググって下さい(^^ゞ。

ここの「PM2:00閉店」に間に合うように予定を組んだのですが…下山後に行ってみたら、まさかの臨時休業でした(/ω\)。ちくしょー。せっかく早起きしたのに~。

公式Xでも不定休有とされているので、事前に電話で確認した方が良さそうです。また機会を作って行きたいなぁ。

秩父湯元 武甲温泉/温泉

H.P.    地図

「武甲温泉」の名前の通り、武甲山から近いです(^^)/。日帰り温泉として寄ってきました。

有料個室以外にも、仮眠できる部屋もあったので、早起きによる寝不足と、膝の回復にとても良かったです!!

旅館のように宿泊もできます!しかも、キャンプ場も経営しているみたいです( ゚Д゚)。詳しくはH.P.参照です。

小鹿神社/バイク神社
画像:GoogleMAPよりキャプチャー

小鹿野町観光協会H.P./小鹿神社紹介ページ   地図

大きな鳥居が目印の神社です。”バイクの町”と公言している「小鹿野町」の神社で、この神社自体も「バイク神社」として有名です。

バイク神社というだけあり、バイク関連のお守りが多数!!

境内に置かれていて、お代は、この隣にある賽銭箱に納める、セルフサービスです。

無人なので××できそうですが、、、神前のうえに、ライダーとしての誇りがあるなら、そんな粗相はしないですよねぇ(;´・ω・)。

多数のお守りがありますが、”てんとう”虫と”転倒”をかけた「てんとう防止守」が人気です!!

私もてんとう虫のお守りと、雨に濡れても平気そうなラバーの「御朱印お守り」の二つをGET(^^)/。

さらに、奥には鹿がいます( ゚Д゚)。寒い日だったので固まって温めあっていました(^^ゞ。

エサやりも出来ますよぉ(^^)/。

まとめ

とても登りやすい、良い山でした!膝は痛めましたが(^^ゞ。

特に山頂は景色も良く、神社もあるので特別感があって良いですねぇ。ちなみに、山頂から石灰石の採掘場を覗けますが、危険なので立ち入り禁止です(;´・ω・)。

秩父は美しい自然、適度なワインディングロード、ご当地グルメ(みそポテト・わらじカツ等)、温泉多数…と、ライダーが好みそう。しかも登山も楽しめるので、ライダー×ハイカーの私にとっては絶好の場所です。

また来るぞ!!ではまたーー。