10月後半、平日に一泊してきました!夜は少し雲が出てきていましたが、行動中は”これでもか!”という快晴でした(^^♪。
※尾瀬ヶ原にはいくつもの山小屋があり、宿泊や食事ができますが、10月半ばには閉まってしまいます。今回の記事内容は、山小屋が閉まっている状態での散策です。食料は全て持ち込み、宿泊はキャンプ場、という内容です。
毎年、山小屋などの閉店時期は尾瀬保護財団H.P.「お知らせ」のページにて、アナウンスがあります。散策の計画に支障が無いか、出発前に確認して出かける事を推奨します(^^)/。
尾瀬ヶ原について
標高約1,400m、東西6km、南北2kmの広さを持つ、本州最大の高層湿原です。
東西を燧ケ岳(ひうちがたけ)や至仏山(しぶつさん)といった日本百名山に数えられる山々に囲まれています。
初夏には「水芭蕉」、秋には「草紅葉」が楽しめ、特に有名です。
アクセス
尾瀬ヶ原への「入口」は複数あり、そこへのルートも多くあります。マイカー規制が行われている場所もあるので、注意が必要です。詳細は尾瀬保護財団H.P.をご確認下さい。
今回、私は「鳩待峠」から尾瀬ヶ原に入りたかったので、「尾瀬第一駐車場」にバイクを停めました。そこから先はマイカー規制なので、マイクロバスや乗合タクシーで「鳩待峠」にアクセスしました。
尾瀬第一駐車場
関越自動車道「沼田I.C.」から、約1時間バイクを走らせ、この駐車場に到着です。
住所:群馬県利根郡片品村戸倉766(地図)
駐車台数280台。駐車料金は、車は1,000円/24時間 です。バイクは無料(^^)/。こちらに駐車して、、、
乗合タクシーやマイクロバスに乗り換えて「鳩待峠」に向かいます。
タクシーでもバスでも、運賃は「片道1,300円」です。券売機で買います。往復の販売はありません。
第一駐車場~鳩待峠の乗車時間は約35分。
バスの発車時刻表ですが、シーズンによって変わります。関越交通株式会社のH.P.から確認して下さい。
マイクロバスが、約1時間毎に出ていますが、混雑する時期は「乗合タクシー」が、人数がある程度揃い次第順次発車していますので、余程早朝の利用などでなければ、ほぼ待ち時間無しで乗車できるはずです。
ルート概要
私は「初めての尾瀬」だったので、湿原をぐるっと周回するルートを選択!!1泊して満喫する計画!!そのルートに適していそうな「鳩待峠」からスタートします。
「鳩待峠」は、尾瀬に訪れるハイカーの約 50%が利用しているそうです(;´・ω・)。尾瀬ヶ原散策、至仏山登山、アヤメ平散策をするには最適な登山口となっています。
山と高原地図に準じてルートを書き起こしました↑。数字の順番通りに歩きました。見晴キャンプ場で一泊です。
青矢印の方向には「至仏山」「燧ケ岳」という、尾瀬を代表する山の展望がありますので、記事の内容と合わせて参考にして下さい!!
1日目
- 鳩待峠~山の鼻小屋(コースタイム:1時間)
- 山の鼻小屋~牛首分岐(45分)
- 牛首分岐~東電小屋(1時間10分)
- 東電小屋~見晴キャンプ場(35分)
2日目
- 見晴キャンプ場~龍宮小屋(30分)
- 龍宮小屋~牛首分岐(40分)
- 牛首分岐~山の鼻小屋~鳩待峠(2時間5分)
【コースタイム合計:6時間45分】
【距離:約19km】
【最大標高差:200m】
※数字はおおよそです。ご了承下さい(^^ゞ。
1日目
鳩待峠~山の鼻小屋(1時間)
尾瀬第一駐車場
家(都内)をAM4:00に出発し、AM9:00頃、ようやく到着!!疲れた(^^ゞ。。。
場所としては群馬県の最北、新潟、栃木の県境がすぐ近くです。
早朝出発で渋滞は無かったので、休みなく走れば3時間ちょっとで着くのですが、休憩やら朝食やらでこの時間に。でも、計算通りです(^^)/。
1泊なので、AM10:00位に鳩待峠を出発できれば余裕です。この時間だと、日帰りの人と被りずらいので、のんびり散策できます(^^♪。
計算外だったのは、、、
9:30発のバスに間に合えばいいな…と、ゆっくりとパッキングの確認していたら、乗合タクシーの”運転手”が「後一人、あなたが乗って出発ですよ!」と急かしてきたので、慌ただしくなってしまいました(笑)。
いや、普通に「次のバスでいいです」…と断れば良かったんですけどね(^^ゞ。私も流されて「えぇ?マジすかぁ?ちょっと待ってぇ~」となってしまいました(/ω\)。
という事で、乗合タクシーで鳩待峠へ。道中、タクシーの運転手が「もうこの時間は大丈夫だと思うけど、早朝は木道に霜が降りて滑るから気を付けて~」と、注意してくれていました。
鳩待峠~
鳩待峠に到着!素晴らしい快晴!!ちょっと時期が遅かったので落葉も目立ちますが、まだまだ木々も色づいており、湿原の景色も期待できそうです(^^)/。
降車場所から少し歩くと、、、
鳩待峠休憩所です。
外では、帰りのバス・タクシーの乗車券や、ソフトクリーム・かき氷などが買えます。
店内はお土産が色々。
登山用のクロージングも充実!到着したらちょっと寒い…とかなったら、購入も検討ですね。
「熊鈴」も売っています( ゚Д゚)。尾瀬は月の輪熊の生息地です!私も、熊鈴持参しました。忘れたらここで買うのもアリです。
こんな↑注意喚起のポスターなどが多いです。マジで警戒みたいです(^^ゞ。
裏側に回ると、トイレがあります。出発前に用足しを。。。
有料です。100円のご協力を!
後述する「山の鼻小屋のトイレ」は”PayPay”が使えましたよ。こんな場所までキャッシュレス化が。ですが、まだまだ大半が現金です。小銭用意しておきたいですね。
全部の確認はできてませんが、見た限り、今回ルートのトイレは全部水洗!!すげぇ!ありがとうございます(^^♪。
では、準備万端、トイレに感嘆、、、Here We Go!!
・・・右側通行みたいですね。逆走しないように。
石段を下ります。木道以上に滑りやすいので、注意です。
すぐに木道に。落ち葉がいっぱい!
タクシーの運ちゃんが木道は滑ると言ってましたので、注意です。。。が、流石に日が昇ったこの時間(AM10時過ぎ)は大丈夫ですね。
しばらく、ひたすら下ります。
「鳩待峠」の標高が約1,600m「山の鼻小屋」が約1,400mで、湿原歩きでは、多少のアップダウンがあるものの、ほぼ平坦です。
ルートの高低差の図です↑。赤丸が鳩待峠、青丸が山の鼻小屋です。
今回のルートにおいて、高低差は、この鳩待峠~山の鼻小屋区間に集中しています。往路は下りですが、復路はちょっと頑張る感じですね。
そのためか、この区間には短い間隔でベンチが設置されています。
鳩待峠~山の鼻小屋区間3.3kmのうち、特に勾配がキツイ約2km間で、全6基のベンチ(^^)/。
有難い有難い(>_<)。
良い景色です(^^)/。
何度か「歩荷(ぼっか)さん」(※背中に背負子をつけて荷物を運ぶ人)、とすれ違います(;´・ω・)。
尾瀬は、貴重な動植物保護のため、車が入れません!そのため、こうして「人力」で荷物を運ぶ事になるんですねぇ( ゚Д゚)。この方たちのおかげで、山小屋などで美味しいご飯などが食べられるんですね。
感謝感謝です(>_<)。
基本的に木道は2本。すれ違いは、ゆずり合いながらですね。
木道にはTEPCO(東京パワーテクノロジー(株))のロゴや、恐らく設置した時の年号。めちゃくちゃ古いのから、今年設置のモノまで( ゚Д゚)。すんごいです。
自然保護のための木道ですが、散策で歩きやすいですし、これも感謝感謝です(>_<)。
もう紅葉の時期としては遅いかなぁ?と思いつつでしたが、まだまだキレイでした(^^)/。
山の鼻小屋~牛首分岐(45分)
下りでしたので、アッと言う間!山の鼻小屋に到着です(^^)/。
今季の山小屋営業は終了していましたが、キャンプ場はまだ営業していました。宿泊している方もチラホラ。
水道と、、、
トイレもあります!
隣には至仏山荘。こちらも山小屋ですね。やはり営業は終了しています。
至仏山荘の前には、いくつかの長椅子があり、座って休憩がとれます。
ここではバーナーの使用も可能です。お昼頃だったので、みなさん昼食タイムですね(^^♪。
私も行動食だけですが、小休止。。。
ちなみに、この付近は結構安定して電波が繋がりました(楽天)。フリーWi-Fiもあります。今回のルートで電波がある場所は少ないので、貴重な場所ですね。
その長椅子の奥には「尾瀬研究見本園」という場所があります。
周回する木道となっていて、大回りコースで30~40分で見て周れます。水芭蕉の時期には見事な群生が見られるのだとか。その時期に来たら、見てみたいですね。
では、メインイベント!と言ってよいでしょう!!湿原へ(^^♪。
尾瀬ロッジを右手に見ながら、通り過ぎ、、、
湿原に出ましたぁ(^^)/。
東西に続く湿原の中を、木道が通ります。後ろを振り返れば、至仏山(しぶつさん)(^^)/。
正面には燧ケ岳(ひうちがたけ)。これからしばらくは燧ケ岳に向かって歩く事になります(>_<)。
木道の下にはキレイな水が流れます。落ちたら濡れますし、そもそも自然保護のための木道なので、踏み外さないように気を付けたいですね。
小川を渡ります。。。
すげぇ景色だ。多分、草紅葉はピークを過ぎてしまっているのでしょうが、下手に緑が残っていないので、一面、黄金の絨毯です。
ちょっと足場が広い場所があったので、、、
三脚を使って自撮り(>_<)。
この金色の草原を見ていると「風の谷のナウシカ」のラストシーンを思い出します。。。
わざわざ、写真のために青い上着を羽織りましたモノ(笑)。
ちなみに、服装ですが、行動中は長袖シャツ1枚で丁度良い位。休憩時用に、薄手のダウンやフリースがあると良い感じですね。
ところどころにある池塘(ちとう)もアクセントになって、とてもキレイです。
道中「逆さ燧」という標識を見つけます。
山の鼻~牛首分岐までの、3分の2位の場所です。
池塘に燧ケ岳が逆さに写る、フォトスポットです!後でもう一か所、逆さ燧がキレイな場所があるのですが、それは後述します。
ちょっと風が強かったので水面が波打ってしまいましたが、うっすらと写り込んでいます(;´・ω・)。
いや~、いいもん見させてもらいました(>_<)。
少し進んで、思い出したように振り返ると、至仏山も池塘に写ってました。最高です(^^)/。
牛首分岐~東電小屋(1時間10分)
そこからも絶景の中を歩き、、、
牛首分岐に到着です。まっすぐと、左へ行く道に分かれます。
湿原を通る木道には、たまにこうした↑休憩可能な場所があります。休憩や、上着を脱ぎ着する際には、こういった場所を使うと他の方の邪魔をせずに済みますね。
さて、まっすぐ行くと「龍宮」。復路に通る予定です。往路は左へ。東電小屋を目指します。
左へ曲がりますが、すぐに右カーブ。やはり燧ケ岳の方へ向かいます。
この、ずっと木道が続く景色。素晴らしいです。
熊除けの鈴が設置されていました( ゚Д゚)。これがあるという事は…ゴクリ。
気づくと、見渡す限りでは、この大草原に私一人でした。ちょっと怖くなって、カンカンと鳴らします(^^ゞ。
こんな橋を渡ると、、、
植生保護柵が現れます。
鹿などの草食を防ぐための柵みたいです。結構な範囲を囲っています。自然を維持するのも大変ですね( ゚Д゚)。
この景色も、タダではないという事ですね。
おぉ、ここでも逆さ燧(^^)/。先述の逆さ燧に負けないスポットです。
鹿柵から少し先です。できれば無風で見たかったですが、充分キレイです(>_<)。
さらに進むと、分岐です。
右に行くと「龍宮」へ。今回はまっすぐ行って、東電小屋を目指します。
直進方向に見える吊り橋は、、、
ヨッピ吊り橋。定員10名というのが、リアルに怖い。
でも、とても立派で頑丈でしたよ(^^)/。
下を流れるのは「ヨッピ川」。なぜヨッピ?下記赤字、尾瀬保護財団H.P.よりコピペ。
ヨッピという不思議な響きを持つこの語源はアイヌ語で、「呼び」「別れ」「集まる」といった意味があると言われています。
ヨッピ吊り橋が架かっているヨッピ川は、その名にふさわしく川上川、猫又川、上ノ大堀川、下ノ大堀川、沼尻川と尾瀬を流れる多くの川が集まったもので、先人達がヨッピ川を遡行すれば多くの支流へと分かれてゆく様子が、こうした名前を付けさせたのだと考えられます。
橋を渡ると、また熊鈴(;´・ω・)。。。鳴らします、鳴らします、鳴らします!
周りに誰もいなくて、怖い(/ω\)。
ついつい口ずさむ「夏が来~ると思い出す~♪はるかな尾瀬~♪ふんふふふ~ん」夏じゃないし、うろ覚えだし(笑)。
こっちのルートは、日帰りの人はあまり来ないので、静かな散策が出来ます(;´・ω・)。
ちょっと写真では分かりずらいかもしれませんが、ヨッピ橋を越えた所からの、ここの木道、ちょっと「高く」作られています。
これは、熊とのニアミスを防ぐための工夫で、高い位置にすることで、遠目でお互いが気付けるようにしたものらしいですよ(;´・ω・)。
さあ、熊は見えませんが、山小屋が見えてきました!東電小屋です!
東電小屋~見晴キャンプ場(35分)
この山小屋が建つ場所、実は新潟県らしいです。。。いつの間に。。。
さて、ここも、例によって閉店してました。
トイレだけお借りします(有料です)。
PM1時過ぎだったので、ここで昼食も考えたのですが、大きいベンチや机が無かったので、昼食はとらず、キャンプ場まで行く事にしました。
山小屋を突っ切る形で抜けると、少しだけ登りの道。山道のようですが、木道が敷いてあります(;´・ω・)。徹底しているなぁ。
この橋の対岸は、福島県らしいです!(多分、この橋だと思うのですが、、、違ったらすみません、、、)
1日で群馬、新潟、福島と制覇してしまいました(笑)。
では、橋を越え、、、福島へ。
すぐに「東電分岐」と呼ばれる分岐へ。
ここを右(南)へ。見晴に向かいます。
ここから見晴への景色も良かった!
右手側の奥には至仏山!何も遮るものが無いので、良く見えます!!
それはそうで、この辺りの「見晴」という名は、見晴らしが良いから名付けられたそうですよ(^^♪。
絶景を歩き続け、辿り着きました!今夜の宿「見晴キャンプ場」がある場所です!
では、長くなったので、ここで一旦切ります。続きはこちら。
ではまたーー。