7月前半。平日。天気も良く、最高!!硫黄岳は噴火跡の「火口」が見られるという事で、それを目当てに登ります(^^♪。
八ヶ岳について
八ヶ岳連峰は本州中部にあります。最高峰の「赤岳」は2,899m。3,000mを越える山はありません。
北の蓼科山~南の網笠山まで南北約30km、東西約15kmの中に多くの峰を連ねています。
また、夏沢峠を境にして、南八ヶ岳、北八ヶ岳としてエリア分けされて呼ばれることがあります。
南八ヶ岳は、岩稜帯で登攀ルートも多い一方、夏には多くの高山植物が花を咲かせます。北八ヶ岳には、針葉樹林の林床に苔が広がり、また、いくつかの池が点在しており、幻想的な雰囲気です。
南北で趣の違う山容が楽しめ、周辺には霧ヶ峰、美ヶ原など、緩やかな草原に代表される峰々もあり、様々な計画を用意して登山者が訪れる地域です。
硫黄岳について
標高:2,760m。日本百名山である「八ヶ岳」を形成する山々の一座です。
南八ヶ岳の最北端に位置します。長野県茅野市と同南佐久郡南牧村の境にあって、北面に火山活動のなごりの巨大な火口壁を残しています。
平坦な山頂でのんびりした気分になれる一方、東側に広がる、垂直に切れ落ちた火口壁の迫力に圧倒されます。
この火口とされている崖部、爆裂火口 として紹介されている事が多いのですが、爆裂火口である証拠はなく、山体崩壊によって形成された地形とも言われているそうで、諸説あります。※この記事では、爆裂火口として話します。
アクセス
今回利用した駐車場は「美濃戸口バス停」です。バイクでアクセスしました。八ヶ岳への登山口として、一番利用されているバス停らしいです。
【美濃戸口バス停】
住所:長野県茅野市玉川11400(地図)
バス停付近に、有料の駐車場があります。目の前の「八ヶ岳山荘」で駐車代を支払います。
普通車は、800円/1日。バイクはもう少し安かったかも?すみません、忘れました(^^ゞ。
※公共交通機関の場合、JR茅野駅から、バスで38分。基本的に平日は運休なので、要確認です。
また、美濃戸口(バス停)から、美濃戸登山口までは、車両で通行可能です。しかし、道路の整備が不十分です。通行に不安がある場合、バス停付近の駐車場に停め、徒歩で向かいます。
徒歩の場合、美濃戸登山口までは約一時間のコースタイムです。
コース概要
美濃戸口バス停から山頂までのピストンです。
- 美濃戸口バス停~美濃戸口(コースタイム:1時間)
- 美濃戸口~赤岳鉱泉(2時間)
- 赤岳鉱泉~赤岩の頭(1時間50分)
- 赤岩の頭~硫黄岳山頂(20分)
- 下山(合計:3時間55分)
【コースタイム合計:9時間5分】
【標高差:1,270m(※)】
※美濃戸口バス停を1,490mとして計算
美濃戸口バス停~美濃戸口(1時間)
美濃戸口バス停/八ヶ岳山荘~
AM5:30頃、美濃戸口バス停に到着!ここがすでに標高1,490mなので、とても涼しい!!
砂利の駐車場です。
駐車代は、目の前の「八ヶ岳山荘」で支払います。
山小屋の受付へ。
キレイな山小屋ですね(^^♪。トイレもあるので、出発前に済ましておきます。
また、ここでは日帰り入浴が可能なんです(>_<)。
ピンボケですみません(^^ゞ。。。読みづらいですが、お風呂利用500円!!モンベル会員は300円で入浴できます!
私も、下山後入浴してきました。温泉では無く、一般家庭のちょっと広めなお風呂という感じの、普通の浴槽なのですが、下山直後にお風呂に入れるのは良いですよねぇ(^^♪。
さて、お風呂は下山後のお楽しみ、、、登山届の提出場所もあるので、まだ提出していない方は、出していきましょう!
諸々準備をして、AM6:00頃、出発です(^^)/。
山荘の横、舗装路から分岐する登山道に入って行きます。
八ヶ岳山荘から美濃戸口までは、一般車で通行可能ですが、、、
この道は整備が不十分なので、通行には充分に注意を( ゚Д゚)!
登山計画では、私もバイクで美濃戸口まで行く予定でしたが、路面を見て諦めました。ちょっとビビり過ぎだった気もしますが、安全第一で(^^ゞ。
バス停に戻り、駐輪することに(笑)。。。徒歩になったので、予定より、往復で約1時間30分のロスになります( ゚Д゚)。。。余裕を持って早い時間に来ていて良かった(^^ゞ。
ここの車両での通行は、自己責任で!!
美濃戸口まで道なりです。当然、車両が通るので、注意しながら歩きます。
歩く分には、キツイ坂も無く、さくさく進めます(^^♪。
美濃戸口周辺
一時間程のコースタイムで、美濃戸口周辺の山小屋が見えてきます。
「やまのこ村」
「赤岳山荘」
「美濃戸山荘」…と、立て続けに山荘が並びます(^^♪。
山小屋の前には、おいしい水が出てますので、ありがたく頂きます(^^)/。すでに1時間歩いてきた後なので、びっくりする位美味い!
美濃戸口~赤岳鉱泉(2時間)
美濃戸口~
山小屋ゾーンを抜けると、すぐに写真の、北沢ルートと南沢ルートの分岐です。
今回は硫黄岳に行きたいので、赤岳鉱泉(山小屋)を経由して、硫黄岳山頂へ向かう事が出来る、北沢ルートを選びます。
ちなみに、南沢ルートは行者小屋(山小屋)に出ます。そこからは阿弥陀岳や、赤岳にアクセスしやすいです。
という事で、北沢ルートを進みます。
木漏れ日が、八ヶ岳らしい苔の緑を照らします(>_<)!
道中、右手側に、2本の立派な松と、その根元に祠が。
山の神と呼ばれているらしいです。安全登山を祈っていきます!
水が豊富な山ですね(^^)/。暫く沢沿いを歩いて行きます。
堰堤広場~
やがて、写真のような「堰提」が見えてきます。
端の上部を乗り越えていきます。
沢を横目に、道なりに。。。
とても涼やかな道が続きます!
水が近いからか、葉がみずみずしいですね(^^)/。
木道が多いです。たまに開ける空が眩しい!!
何というか、とても「山っぽい」景色ですね(^^)/。
距離は長いはずですが、楽しく登れたので、あっという間に赤岳鉱泉です(^^♪。
赤岳鉱泉~赤岩の頭(1時間50分)
赤岳鉱泉
テン場の先にあるのが、、、
赤岳鉱泉です!!
休憩スペース、売店、水場、トイレ(チップ制・100円)が揃い、一息つくのに最適です(^^♪。
また、小屋内には、登山用品のレンタルや販売、そして、温泉もあります!!
下山後、お風呂に入る予定だったので、温泉は入りませんでしたが(^^ゞ。
硫黄岳への別ルートでは、日本最高所野天風呂(2150m)”雲上の湯”がある「本沢温泉」もあります。温泉が多くて楽しい山ですね(^^♪。
本沢温泉は、映画ゆるキャン△でも登場しており、また別の機会に入浴しに行きたいです(^^)/。
ちょっと脱線しましたが、、、AM9:00頃、早めの昼食です。朝ごはんがAM4:00頃だったので、腹減ってしまって(^^ゞ。
温めたクラムチャウダーと、ロールパン、ソーセージです(^^)/。
食後、コーヒーも淹れて、小一時間休憩しました。とても居心地が良い(>_<)。
赤岳鉱泉~
さて、再出発です!
小屋の入口正面の表記、、、「硫黄岳」の矢印の方へ。
大きな看板などが無く、ちょっと分かりずらいですが、この段々を登って行きます。
段の上に行くと、このような↑登山道が見えるので、こちらを進みます。
この辺から、険しさが一段上がる感じです!
豊富だった沢の水も、少しずつ減っていきます。
斜度もキツクなりますが、気を付けていれば、そこまで危険な場所は無いと思います。足が取られないように注意して歩きます。
高度を上げていくと、急に視界が開けます( ゚Д゚)!森林限界を超えたようです!!山頂が見えた!!
そこから少し登ると、赤岩の頭付近の分岐にでます!!
ここから西に1時間弱歩くと「峰の松目」というピークに行けるらしいのですが、地図には「展望無し」と書かれていたので、行きませんでした(笑)。
逆側、東方面に行くと、硫黄岳山頂です!
ちなみに、ここからは硫黄岳から横岳に続く稜線がはっきり見えて、鳥肌ものです(^^♪。
硫黄岳~横岳~赤岳(八ヶ岳最高峰)と、縦走するのも人気の定番ルートみたいです。
縦走するなら、硫黄岳付近の山小屋で一泊するのが一般的のようです。今回は日帰りなので、無理せず(^^ゞ。いつか行きたいです(^^)/。
赤岩の頭~硫黄岳山頂(20分)
先ほどの分岐から、少し硫黄岳方面に進むと「赤岩の頭」です!
白い砂地でキレイですねぇ(^^♪。
標識には、「オーレン小屋、夏沢鉱泉」という文字もありますね。桜平からのルートも人気なのですが、そこからの合流地点みたいですね。
ここの標高は2,656m。森林限界を越えて、背の高い木々は姿を消し、視界は良好。
さあ、山頂へ!
石が積み重なった道を通ります。崖の際を通る事になるので、注意です!
でも、こういう場所って、景色が良いんですよねぇ~(^^♪。
狭い道を抜けると、山頂に到着です!
硫黄岳山頂
山頂は石がゴロゴロしている、広場になっていました( ゚Д゚)!!横岳に続く稜線が素晴らしい!!
赤岳方面の展望!!八ヶ岳の最高峰を見渡せます!
三角点も発見!!
山頂標識!!2,760m、硫黄岳、登頂です(^^)/。
そして、この広場の北側に行くと、大きく抉れた崖が見えてきます。。。近づいてみます。。。
これが!!爆裂火口です( ゚Д゚)!!すげぇぇええ!!!
火口の崖の少し手前にはロープが張ってあり、崖に近づかないようにしてありました。身を乗り出して見る事は出来ないのですが、それでも迫力!です(^^♪。
平日だったのですが、それでも山頂には登山客が石の広場で腰を下ろし、昼食にしていました。
私は早弁(笑)してしまったので、景色だけ楽しみ、下山です。
下山(合計:3時間55分)
下山は同じ道だったので割愛しますが、終始天気も良く、楽しめました!
バイクを置いた八ヶ岳山荘で風呂に入ったのですが、最高です(^^)/。下山後、即風呂!たまりませんね(^^♪。
風呂上りのサイダーが美味しかった!!
まとめ
休憩込みですが、実際に掛かった時間は、登り6時間、下り3時間。堪能した~(笑)。
それにしても爆裂火口がスゴイインパクトです!
天気に恵まれたのもありますが、八ヶ岳はどこを切り取ってもキレイな印象です。大変かもですが、八ヶ岳の主要なピークは全制覇したいですね(^^)/。
ちなみに、この時期(夏期)は、「高山植物の女王」と呼ばれる”コマクサ”を見る事が出来るはずです(上の画像)。
今回のルートでは見られませんでしたが、硫黄岳から横岳の稜線上には、コマクサの群生地があるそうなので、それも次回以降、見に行きたいですね(>_<)。。。というか、ちょっと足を伸ばして見てくれば良かった(^^ゞ。
また来るぞ!八ヶ岳!ではまたーー。