12月後半。街はクリスマスの雰囲気一色の時期に登りました。
そんな時期(冬)なので、標高が低くても楽しめそうな山に。&、道中の路面凍結の心配が無さそうな地域、ということでチョイスしました(^^)/。

鋸山について

下記、山頂の案内板(環境省 千葉県)の書き出しです。
鋸山は標高329.5mあり、千葉県内で12番目の高さです。垂直に切り立った岩壁が露出し、ぎざぎざの山稜がおおきな「のこぎり」の歯のように見えることからその名が付けられました。
三浦半島に連続した地質構造をもち、山全体が堆積岩(凝灰岩)で出来ています。江戸時代から房州石(金谷石)の産地として知られ、建築用材などに利用されました。
また、鋸山の西側半分は南房総国指定公園区域の一部に指定されています。
補足追記:正式な名称は乾坤山(けんこんざん)といいます。日本名山図会の日本80名山、日本百低山に選定されています。
アクセス

今回は、鋸山ロープウェイ「山麓駅」にバイクを停め「車力道コース」という登山道を徒歩で登り、下りは「山頂駅」からロープウェイで下山しました。
・鋸山ロープウェイ「山麓駅」 住所:千葉県富津市金谷4052-1(地図)
・車力道コース登山口 住所: 千葉県富津市金谷3504(地図)
山麓駅~車力道コース登山口(徒歩ルート)
この駐車場から車力道コース登山口までは徒歩で約10分、900mです。

駐車場を出て右へ。

道なりに坂を下ると右手に「金谷神社」があります。

神社の正面、信号のある通りにぶつかるので、右へ。

二股に道が分かれるので、右(小径)へ。

精肉店の角を右へ。標識もあります。

後は道なり。所々標識もあるので、確認しつつ。

この分岐が車力道の入口↑です。左へ入ります。
ルート概要
鋸山は色んな散策コースがあるのですが、私は石切の名残を一番感じられそうな「車力道コース」を選択。難易度も低く、人気のコースです。そして~山頂~日本寺を周ります。
いつもは「地図と高原地図」をスキャンしてルートを記入して載せているのですが、お店に売っていなかったです(^^ゞ。
鋸山H.P.から引っ張ってきた地図を利用しました(^^)/。
【鋸山車力道コース~日本寺へ】

- 車力道入口~猫丁場
- 猫丁場~東京湾を望む展望台
- 東京湾を望む展望台~鋸山山頂
- 鋸山山頂~岩舞台
- 岩舞台~日本寺エリア(北口)へ
【日本寺エリア散策】

- 日本寺北口~百尺観音
- 百尺観音~地獄のぞき
- 地獄のぞき~大仏広場
- 大仏広場~鋸山ロープウェイ山頂駅
【コースタイム:約3時間】【標高差:314m】
いつもの地図では無いので、大体ですが(^^ゞ…登山口を標高12mとして計算。
休憩や観光の時間は含めていません。実際は4時間半かかりました(笑)。
車力道入口~猫丁場


登山口から、暫く舗装路を歩きます。

分岐には標識が立っているので、見落とさなければ迷う心配も無さそうです。

道中には、写真のような看板がスポット毎に立っています。上の写真のような、現在位置と各スポットの位置情報が分かるものと、、、

そのスポットの詳細が書かれているモノがあります。これらは、見つけたら目を通すと、より楽しめますね。
索道跡


車力道までの道中にはこんなスポットも。説明は看板の写真参照です。人間の知恵と工夫の跡ですね(^^)/。
車力道

間もなくして見えてくる、この石畳のような道。。。車力道跡です。

この車力道は、昔、山頂付近で採った石を荷車で運ぶために使われた道だそうです。
一回につき、240kgの石(一本80kgの石を三本)を一日三往復もしていました。この石を運ぶ人たちは「車力(しゃりき)」と呼ばれ、主に女性の仕事だったそうです。

急斜面をブレーキを掛けながら下っていたので、石の重みで道の表面に荷車の轍が残っています。すごいですよ、コレは。

車力道跡を登り、やがて石の階段に。

そして、分岐に出ました。
猫丁場

メインルートから外れる形で、猫丁場というスポットがあります。寄り道ですね。この分岐からは約100m。5分位で辿り着けます。
ちなみに、猫丁場の「丁場」とは、「石切り場」を表しているそうです。

到着です!!この石壁には、名前の由来となった猫が彫られています。↑画面右上に注目!

お分かりいただけただろうか?(笑)。
この猫は、石切職人の遊び心で掘られたものだそうです。首輪を付けた猫が、毛糸玉(?)で遊んでいる様子が彫られています。
また、猫丁場の付近の岩場(本当にすぐ後ろ)には、鴨川市在住のアーティスト・空間開発研究所 飯田善郎ベンヤミン氏の手による新たな見どころも設けられています。


ハートですね!!…ご夫婦や、恋人と来た際には是非(笑)。
猫丁場~東京湾を望む展望台

分岐まで戻り、、、

また車力道のルートに戻ります。

そして写真の分岐に到着(分岐E)。「東京湾を望む展望台」へ行ってみます。この展望台へのルートの先には山頂もあるので、登頂したい人もこちらへ。

蛇足です。道中、こんな石切り場跡があってびっくり(^^)/。何の遺跡かと(笑)。

さて、展望台へは、かなり急な階段を登ります。ここはまあまあキツイ(^^ゞ。手すりを使って、無理がないように登ります。

階段を登った辺りで山頂との分岐があります。山頂も行きたいですが、先ずは展望台へ。
東京湾を望む展望台

その名の通り、東京湾を望む展望台です!
景色がいいので、昼休憩をしている人も多かったです。

遠く、水平線まで見渡せる、絶景スポットでした!!

標高は300m位らしいのですが、かなり良いです(^^)/。どのルートでも、若干面倒な位置にある展望台ですが、鋸山に来たら是非訪れて欲しい場所ですね(^^♪。
鋸山山頂

展望台から分岐まで戻り、山頂へ。500mの道のりです。

道中、写真のような標識があるので、目印にしていきます。特に難所も無いので、すぐに辿り着けるはずです。

ベンチ、三角点、山頂を示す看板がありますが、ぶっちゃけ、地味な山頂です(^^ゞ。展望も、先ほどの展望台の方がずっと良いです。


ロープウェイの山頂駅に、もっと立派な「頂上看板」があるのですが、本当の山頂はこちららしいです!

鋸山山頂~岩舞台

山頂から折り返し、展望台の分岐では浜金谷駅方面へ戻ります。

分岐Eまで戻ってきました。次の目的地は「岩舞台」という、石切り場跡です。
切り通し跡


石切り場跡(観音洞窟)


途中で見られる石切り場の数々も楽しめます。

やがて見えてくる分岐を「岩舞台」へ。
岩舞台


ここもスゴイ!!石切り場は鋸山に点在していますが、ここが一番規模が大きいのではないでしょうか?

近くで見上げてもらいたい!!

安全第一の文字(^^♪。

当時、石切に使っていただろう、錆びた機械が残っています。エモいです(笑)。
直角に切り取られた岩壁、朽ちた昔の機械や、苔生した石を見ていると、本当に、古代遺跡のようです。
明らかに人の手が切り崩した、垂直の切り口。ですが、この巨大さを見ると、にわかには「人」がこんな事できるのか?という矛盾を感じてしまいます。
でも、実際に人間の仕事の跡ですもんねぇ。…結果、「人間ってすげぇ」という感想(^^♪。
岩舞台~日本寺エリア(北口)へ

分岐に戻り、日本寺方向へ。

ラピュタの壁


日本寺北口の直前のスポットです。
垂直に切り立った岩壁は、先ほどの「岩舞台」とはまた違った壮大さがあります。
しかし、公式で「ラピュタの壁」と言ってしまっているのが面白いです(^^)/。確かに、窓のような横穴から、パズーが顔出して来そう(笑)。
日本寺(北口)


ラピュタの壁からすぐです。ここからは拝観料が必要となります!
ここまで来たらねぇ。一番有名(?)な地獄のぞきもこの先ですし(^^♪。700円払って先に進みます!!
長くなったので、ここで一旦切ります。次回へ続く!ではまたーー。