5月、GW終盤。昨年の秋、会社の人がここの岩場を登る写真を見せてくれて、それから行きたいと思っていました。残雪、雨、強風の天気を避けられそうなタイミングを伺っていたら半年経ってしまいました(^^ゞ。

基本情報
| 季節/天気/積雪の有無 | 春(5月)/晴/積雪無 |
| 山域 | 奥秩父 |
| 利用した駐車場 | 乾徳山登山口駐車場/地図 |
| 最高地点/最低地点の標高【最大標高差】 | 2,031m/828m【1,203m】 |
| 水平移動距離 | 約12.5km |
| 「平均勾配」を数値化 最大標高差÷水平移動距離×100 (数値が大きい程全体的に勾配がキツイ) | 9.6 例)高尾山5.0 富士山11.6 |
| コースタイム(地図などを参考・休憩抜き) | 7時間50分 |
| 特徴 | 乾徳山は、奥秩父山塊の南に位置します。 日本二百名山、山梨百名山。 日帰りで登れる山ながら、森林、草原、岩稜と変化に富んだ道を楽しめます。 特に、高さ20mにもなる岩を直登する鎖場もあり、岩場デビューや日本アルプスへ向けてのトレーニングにと選ばれています。 |
| コース難易度についての感想。 ※この時期・天気に実際登った感想。私感です。 | 鎖場の通過には技術と慣れが必要になってきます。標高差もあるルートなので、なるべく荷物は軽くして体力消耗を減らしたい所です。 |
ルート概要

駐車場から左回りで月見岩~山頂へ。下りは月見岩までは同ルートを戻り、道満山を経由して駐車場へ帰ります。
- 駐車場~登山口(コースタイム:45分)
- 登山口~国師ヶ原十字路(2時間15分)
- 国師ヶ原十字路~月見岩(40分)
- 月見岩~乾徳山(75分)
- 乾徳山~月見岩(45分)
- 月見岩~道満山~駐車場(2時間10分)
合計:7時間50分

山行内容
駐車場~登山口(45分)
乾徳山登山口駐車場~

AM6:30頃、駐車場に到着!
ヤマレコによるコースタイムは休憩無しで「7時間50分」。今回は難所もあるコースなので、余裕を持って到着しました。

駐車場はこんな↑感じ。20台位停められそうです。この時間だとまだ空いてますね。
では、装備を整え、出発です!
乾徳公園トイレ

駐車場を出て右に行くと(赤)今回の登山口へ行けるルートなのですが、左に行くと(青)トイレがありますので、寄って行く事をオススメします。

トイレ前にも駐車スペースがあります(徳和駐車場)。

こちらがトイレ外観。

とてもキレイ(^^♪。

トイレから戻り、駐車場の前を通り、左カーブ。ちなみに、まっすぐ伸びる道は、下山時に戻ってくる道です。

左カーブを曲がったら、そのまま直進。うん!!良い天気です!!風もほぼ無し!!

左手に「乾徳神社」。安全祈願をしていく??

Y字路を右へ。登山口への標識もあるので有難いです。

次は左へ。

すぐに・・・

登山口です(^^)/。
登山口~国師ヶ原十字路(2時間15分)

上下に道が分かれていますので、当然(?)上へ。俺は登りに来たんや!!

よっしゃ!行くぞぉ~(^^)/・・・目の前に看板。

しゅん(;´・ω・)。

始めは森の中を進みます。事前情報で、この後見晴らしの良い草原から、岩稜帯にと景色が変わっていくという事で楽しみです。
うん、まずは「いつもの」といった感じですね。まだAM7:00位なので、森の中は空気も冷たく、心地よいです(^^)/。

ひたすら登ります。全編、ほぼ急登続きなので、頑張る(^^ゞ。

道中「錦晶水(きんしょうすい)」という水場に出ます。
地図によると、2個所あったはず…なんですが、一個所、知らずに通り過ぎていたかも?写真と記憶にないです(笑)。

この「錦晶水」は、「夢窓疎石」という高名な”僧”が、のどを潤わせたとされています。
私も一口飲んでみました!冷たくて美味しい!!自然の湧き水なのでできれば浄水器を通したいですねぇ。まあ、この時は持ってなかったので直でいきましたが(^^ゞ。
ちょっと脱線。
「夢窓疎石」という名前が出てきたので…急ですが「乾徳山」と「恵林寺」について。
乾徳山登山口駐車場からは車で15分位にあるお寺で、乾徳山とは深いつながりがあるようです。
下記赤字、ヤマレコの説明文よりコピペ。
乾徳山は、夢窓疎石(むそうそせき:1275-1351年)が座禅修行を積んだ地と伝えられます。彼は七人もの天皇から国師号を賜った臨済宗の名僧です。また禅庭や枯山水の優れた庭園設計者でもありました。
山中には国師が座禅を組んだとされる「座禅岩」や、喉を潤したであろう「錦晶水」などがあります。
山麓には夢窓疎石が開いた恵林寺(えりんじ)があります。”乾徳山”の山名は、この寺の乾(いぬい、北西の方角)にあることが由来とされています。
恵林寺はのちに、武田信玄の菩提寺(※先祖代々の墓があり葬儀や法事を行う寺)に定められました。しかし天正10年(1582年)、敵をかくまったとして織田信長に焼き払われてしまいます。この時、百人余りの僧侶が焼死し、住職の快川紹喜(かいせんじょうき:1502-1582年)は「心頭滅却すれば火も自ら涼し」の辞世を遺しています。
恵林寺は織田信長が討たれた後、徳川家康により再建されました。
さらに、以下、別日に観光で訪れた時の「恵林寺」の写真↓です。

“乾徳山”の山名は、この寺の乾(いぬい、北西の方角)にあることが由来とされているそうです。
また、武田信玄公の菩提寺として知られています。

有料区間では、武田不動尊像などを見る事ができます(撮影不可)。
※信玄公墓所は月命日の12日のみ公開とされているようです。この時は見られませんでした(/ω\)。


重要文化財「恵林寺四脚門」には、、、

「安禅必ずしも山水を須いず(あんぜんかならずしもさんすいをもちいず)」

「心頭滅却すれば火自ら涼し(しんとうめっきゃくすればひみずからすずし)」
という、あまりにも有名な句が刻まれています。
日本人の大半が知っているだろう、この句ですが、これらの説明を見るまで、私は詳細を知りませんでした。この「恵林寺四脚門」を見た時は、感動しました(^^)/。
また、H.P.には「座禅会」も行っているという事が載っていました。ちょっと興味があります(;´・ω・)。行ってみようかなぁ?

錦晶水を後にし、、、

10分程歩くと、国師ヶ原十字路です。
国師ヶ原十字路~月見岩(40分)

山頂へは、この十字路を直進なのですが、左に行くと「高原ヒュッテ」という避難小屋があるので、そちらで休憩しようと思います。

十字路からは避難小屋が見えています。徒歩1~2分位ですね。

白樺林の中に建つ、白い壁の立派な避難小屋です。

常時解放されていますので、中で休憩可能です。

トイレもあります(^^)/。微生物で便を分解するバイオトイレでした。

では、避難小屋の方へ。
土足禁止なので、板の間に上がる場合は靴を脱ぐ必要があります。薪暖炉もありますね(^^)/。冬の緊急時などには使えそうです。
さて、この時まだ9時前だったのですが、朝早かったのもあり、腹減りました(^^ゞ。食事しましょう!

スナックサンドとぶっこみ飯!!良い陽気だったので、外で食べた方が良かった気もしますが、、、あまり避難小屋を使った経験が無いので、敢えて室内で(;´・ω・)。
うん!美味いです!やはり登山中は塩分多そうな(笑)カップ飯は嬉しいですね(^^)/。
食後、小休止して再出発です!!

十字路に戻り、山頂へ向かいます。


いくつか、名前付きの奇岩があるので、横目に見ながら歩きます。

気づいたら一面の草原を登っていました(^^)/。森林ゾーンから出ると、抜けるような青空!!
かなりの急登ですが、、、

後ろを振り向くと、こんな絶景( ゚Д゚)!!

気持ちよく歩いていると、20~30分程で「月見岩」が正面に見えてきます(^^♪。
月見岩~乾徳山(75分)
月見岩~

月見岩は分岐の目印になっており、景色も良いので絶好の休憩スポットになっています。

岩の根本で座っている人もいました(;´・ω・)。この岩は、、、

裏側から容易に登れるので、、、

是非とも、岩上からの展望を楽しみましょう!!最高(>_<)!
まあ、岩登りはこれからイヤになる程体験できますが(笑)。。。

さて、避難小屋で休憩したばかりなので、早速出発!!

少し進んだ辺りから、岩場が連続するようになってきます。

鎖場もあり、手を使う事が増えます。トレッキングポールを使っている方は、この辺りでしまった方が良いです。
ヘルメットがあれば、この辺から被る事を検討しましょう(^^)/。

奇岩も多く見る事ができます。
これは髭剃岩。大人が通るのが厳しい位の細い割れ目があります。
この割れ目は通らなくても大丈夫なので、安心して下さい(笑)。横を迂回して行きます。

え!?こっち!?っていうルートもありました( ゚Д゚)。岩に書かれた矢印が分かりますか?

ちょっと見づらいと思うので、書き足すと、こういう↑矢印が書いてあります。
なるほど、この岩の上を伝って越えれば良いわけですね。。。
つい、後ろにいた人に「こっちで合ってますよね~!?」と聞いてしまいました(^^ゞ。。。以前来た事がある人だったらしく「合ってますよ~wwww!気を付けて!」と応えてくれました。。。
・・・気を付けて???

岩の上に出ると・・・絶景。但し、断崖絶壁です(/ω\)。確かに気を付けねば!

そして、反対側に降りる階段があるので、これを降ります。
カミナリ岩~

そして、すぐに次の鎖場(^^ゞ。「カミナリ岩」です。

うへぇ~。一段登りきり、やった~と思うと、、、

もう一段・・・の、2段構成です。飽きさせませんね(;´・ω・)。
三点支持でしっかりと登ります。

お次は「胎内」という奇岩。ここは登らずに済みます(;´・ω・)。横を通るだけ。
それにしても、こういう「中」に入れるような岩は「胎内」と名付けられがちですよね(笑)。

中は、、、特に何も無いか・・・な?

さて、もうひと踏ん張りです。

お!渋滞が発生しています。どうやら、ここが最後の岩登りみたいです。
鳳岩~

前を登っている人と比較して、高さが伝わるでしょうか?
・・・ここが噂の20mの直登みたいです( ゚Д゚)。上部から落ちたら、ただじゃ済まない高さです。

迂回路も用意されているので、自信のない方や、安全を取りたい方はこちらの利用も検討しましょう!

しかし、俺は登るぞ!登るっ!出来るっ!やれるっ!やれるんだぁ!
・・・自分の心の声が、登る⇒出来る⇒やれる、、、と、変化している事に気づきます。
「登る」という直接的な言い方を無意識に避けているのかもしれません。。。本心ではやはり、怖い、怖い、怖い。。。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
っていうのは半分冗談ですが(カイジのネタです)、半分は本当に怖いですね。
緊張はありますが、今までに何度も鎖場は越えて来ました!体力も残っています!天候も良好で岩の濡れや風もありません!
三点支持は出来る!”登れる”技術はあるはず!!GOです!!
ただ、本当に危険な場所ではあるので、慎重に判断した方が良いです。
もし、「せっかくここまで来たから」「今まで大丈夫だったから」という考えに沿って行動するのだとしたら、それは危険です。
「せっかくここまで来たから」・・・経済学や行動心理学で「コンコルド効果」
「今まで大丈夫だったから」・・・心理学で「正常性バイアス」
ちゃんと心理学などで名前も付いている心理のようで、”自分にとって都合の良い解釈をする”という、人間の「特性」ともいえるものだと思います。
自分の実力は正しく認識したいですが、、、それが出来たら苦労しないですよね(^^ゞ。なるべく、具体的、客観的に判断していきたいです。

登り切れました!!(鎖場を上から見下ろした写真↑)
流石に登りながら撮影はしなかったので、一瞬で登り切ったようになってますが、なかなかどうしての登り応えでした(^^ゞ。
やはり経験不足は否めず、足の置き場選びが下手で、半分以上は腕の力で登ったような気がします(/ω\)。
「多分こうじゃないよなぁ~」とか思いながらでしたが、結果的には登り切れました6(>_<)9!!
さあ!難所を越え、山頂です!!
乾徳山山頂
AM10:00頃、乾徳山2,031m!登頂です!!

鳳岩の上が山頂です!山頂は写真のように岩がゴツゴツ(;´・ω・)。
平らな場所はほぼありませんが、みなさん岩に腰かけ、少し早めの昼食をとっていました。

そんな山頂の展望!!こりゃあ、飯も美味いでしょう!南~富士山方面。

西~南アルプス方面。

北~金峰山など秩父山塊方面。

東~奥多摩方面。まさに360度の大展望!!
まるでご褒美のような光景を堪能します!快晴で良かった!!!

山頂標識!!祠が隣にあります。やはり恵林寺ともつながりがあるので、信仰の山なのかしら?
下山/乾徳山~月見岩~道満山~駐車場(2時間55分)

では、下山です。
鳳岩は、迂回ルートで降りました。あの鎖場、下りの方が怖いかも(^^ゞ。ビビりました(笑)。
迂回ルートは梯子が掛けられており、比較的安全に通行できます。
写真は無いですが、登りで通ったいくつかの鎖場は、下りだと、どれも余計に高度感を感じました。
正直、恐怖心もありましたが、早朝出発した甲斐があり、時間に余裕もあったので、ゆっくり、慎重に降りて行きます。

来た道をゆっくりと戻り、月見岩に到着です。ここを分岐に、往路とは別ルートで下ります。
開けた場所に立つ月見岩は、まるで道しるべのようで頼もしいですね(^^)/。

富士山を右手側に見ながら、歩を進め、やがて樹林帯へ。

ピストンより楽しいかな?と思い、別ルートで下ってますが、これと言って見どころは無し(笑)。
私の目が節穴な可能性は否定しませんが(^^ゞ。

登りだとキツそうだなぁ、という急坂をサクサクと下って行きます。

標識を確認しつつ、、、

道満山に到着!標高は1,314m。

展望無し(/ω\)!!地味!!

チャッチャと下ります。歩きやすい(^^)/。

舗装路に出ます。

ここが道満山側の登山口みたいです。

さらに下ると、獣除けのゲートがあるので、手動で開けて通ります。閉め忘れないように。

すぐに人里に出ますので、、、

まもなくして駐車場に到着です!
まとめ
楽しかった!!というのが率直な感想です。
時と場合と体調と天候によりますが(多い)、難所があると燃えますね(^^)/。
全然無理な難易度だと萎えますが(笑)。
さて、鳳岩では無理せずに迂回ルートを選んでいる方もいました。都合の良い解釈をせず、ちゃんとリスクを取れる判断は、むしろカッコいいですよね(>_<)。
何だかんだ、登山はリスクのある遊びなので、判断力は常に磨いていきたいです!
今度、恵林寺に座禅しに行くか・・・ではまたーー。
