前回の続きです。
- 青木鉱泉~ドンドコ沢コース~鳳凰小屋(コースタイム:6時間):済
- 鳳凰小屋~地蔵岳(1時間20分)
- 地蔵岳~観音岳(1時間20分)
- 観音岳~薬師岳(30分)
- 薬師岳~中道コース~青木鉱泉(3時間55分)
二日目、鳳凰小屋からです(^^)/。
二日目
鳳凰小屋で出発準備
AM3:00起床!多分、ご来光目当てなのか、私より早起きの方もいましたね。私含め、何人かがガサゴソと動き始めていました。
さあ、時間は早いですが、たっぷり寝ました(;´・ω・)。寝起きで顔だけツェルトの外に出すと、星がキレイ(^^♪。
星撮影に必須の”三脚”を持ってきていないので、地面に仰向けにカメラを置き、小石で角度を付けて撮影です。あるもので何とかする精神(笑)。
・・・しかし、寒い!!温度計無かったのですが、とりあえず、息が白くなるくらいの温度です(13℃以下が目安らしいです)。
出発までは、長そでシャツの上に、中厚手のソフトシェルを羽織り、その上にレインウェアを被せて防寒対策しました。
でもまあ、寝てる間は、3シーズンの寝袋(コンフォート温度5℃)で、問題無かったですね。寒すぎず、暑すぎず。。。
ちなみに、鳳凰小屋の標高は2,389mです。
出発前に朝食。「かに雑炊」と「きのこのパスタ」です。これらも、お湯を注ぐだけ(>_<)。
朝食なので、消化が良さそうなもので(笑)。
んで、モーニングコーヒーです。寒いので、温かいコーヒーが寝覚めに良いですね(^^)/。
トイレ、水補給、準備運動をして、、、撤収も完了。
AM5:00のちょっと前出発です。少し明るくなってきましたが、まだ暗いので、ヘッドランプ装備で行きます(^^♪。
鳳凰小屋~地蔵岳(1時間20分)
写真の補正で明るく見えますが、まだ薄暗いです。そのため、写真がブレますね(/ω\)。山小屋の脇に「地蔵ヶ岳まで1.0km」という看板があります。何とか見えるでしょうか(^^ゞ。こちらから向かいます!
薬師岳へ直通する道もあるので、間違えないように注意して下さい。
ちなみに、各山の名前、地蔵岳だったり地蔵”ヶ”岳だったり、「ヶ」があったり無かったりしますが、どちらも間違いでは無いので、気にしないで下さい(^^ゞ。
ちょっとした岩場を抜け、、、
まだ少し樹林帯を登ります。最後まで急登なので(^^ゞ、、、頑張ろう!
木々がまばらになり、日も昇って来たので明るくなってきました。どうやら森林限界に来たみたいです。
足元が白い砂になりました。山頂まであと少し!!
しかし、砂地ですべるので、めちゃくちゃ体力が持って行かれます(^^ゞ。固い地面より、砂浜を歩くと余計に体力を使うと思うのですが、それの急登バージョンです(/ω\)。
さらさらと砂が流れ、一歩一歩がキツイ!
ですが、後ろを振り向くとこの景色!頑張るぞい!
山頂にある「オベリスク」がもうちょっと!!
山頂手前で、左右の分岐です。右に行くとオベリスク。左に行くと山頂標識です。山頂からもオベリスクへ行けますので、とりあえず、左に行きます!
地蔵岳山頂
やりました!!地蔵岳(2,764m)登頂です!!
特徴的な「ケルン」もあります(^^)/。
そして、山頂の一角には「子授け地蔵」と呼ばれるお地蔵様が並びます!!こんな場所に、たくさんのお地蔵様、、、何とも不思議な光景ですね。。。
さて、オベリスク(写真左の尖った岩です)にも行ってみましょう!。。。それにしても、何だ、このけしからん景色は(笑)!
ご来光と呼ぶには日が昇りきっていますが、、、それでもまだ「早朝」と呼べる時間です(AM6:00位)。この景色を眺めながら、、、薄ら寒い気温が、火照った体に気持ち良いです(^^)/。
ここまで、楽しさよりも、キツさばかりの道のりだったので(笑)、これは嬉しい!!
オベリスク
近くまで来ましたが、先端までは行きませんでした。
結構、ちゃんと「岩登り」なので、私の技量では難しいかと(^^ゞ。
自信のある方は挑戦してみて下さい!!
オベリスクがある高台から、お地蔵様を見下ろすと、こんな感じです。数がやべぇ(笑)。
地蔵岳~観音岳(1時間20分)
さて、次は鳳凰三山最高峰、観音岳へ!
赤抜沢の頭~
地蔵岳から10分程進むと、「赤抜沢の頭(2,750m)」というピークに出ます。
高峯や、その先の北岳、甲斐駒ヶ岳へと続く尾根への分岐でもあります!
もう、奥に「白根三山」が見えていますねぇ!これから、観音岳~薬師岳への尾根歩きでは、この白根三山が良く見えます(^^)/。
白根三山は、日本標高2位の「北岳(3,193m)」標高3位の「間ノ岳(3,189.5m)」、そして「農鳥岳(3,025.9m)」という3,000m級の山々の総称です( ゚Д゚)!
幸い、快晴ですので、これからじっくりと、その巨大な山塊を見させてもらおうじゃないですか!!
観音岳への分岐を見つけ、そちらへ。南東の方です。
進行方向を確認。少し下って、登り返す感じですね。
花崗岩が風化したという白砂とハイマツの緑のコントラストが素晴らしい!
途中、行動食で補給。。。
その目の前には、ド~ンと、白根三山が!いつか登りたいですねぇ。北岳。。。
この白根三山、薬師岳まではほぼずっと、右手に見えています( ゚Д゚)!存分に堪能しましょう(^^♪。
やがて、登り返しです。白砂がキレイですね。地蔵岳手前程は砂が流れないので、比較的楽に登れます。
途中、来た道を振り返ると、八ヶ岳(写真右奥のギザギザした山)も良く見えました!
進行方向には富士山も見えてきます!
めっちゃ楽しい!!ここもそれなりに険しい道ではあるのですが、初日の地獄のような(笑)道のりから、この景色に辿り着いたので、気分が上がりっぱなしです(^^)/。
観音岳山頂
あっと言う間に、、、
鳳凰三山最高峰「観音岳(2,840m)」の山頂です(>_<)。AM8:00頃でした。
この山頂標識の他、少し岩を登ると、、、
こんなのもあるので、お見逃しなく。
山頂からの景色も素晴らしいですね!今回の山行で、一番高い場所ですぜぇ!
ただし、この山頂は、平地の広場が無いので、大休憩には向かないと思います。昼食などの休憩は地蔵岳や、薬師岳の方が良さそうですよ。
観音岳~薬師岳(30分)
さて、ではでは、次は薬師岳へ。
富士山の見える方へ、稜線上を進みます。
相変わらず右手側には、白根三山が見えているのですが、距離が段々と近づいているので、気持ち、大きく見える気がします。
薬師岳山頂
AM8:40、鳳凰”三山”、最後の一座、登頂です(^^)/。「薬師岳(2,780m)」!!
ここは広場になっているので、休憩するのにも最適です。
スーパーで可愛いの見つけたので、持参しました(>_<)。
これから、下山道に入ると見られなくなるので、ここでしっかりと、白根三山を見ながら、たい焼きを頬張ります(;´・ω・)。。。。。。。。。。モグモグ。
ちなみに、今回のルートとは方向が違いますが、ここから10分程で「薬師ヶ岳小屋」に行けます。
水場、テン場はありませんが、飲料の購入とトイレが使えます。必要そうなら寄れる距離なので、保険になります。
私も、計画段階で、トイレ行きたくなっていたり、飲料に不安があれば寄っていこうと思っていました。幸い、問題無さそうだったので行きませんでしたが、山小屋って、あるだけで心強いですよね(>_<)。
さて、ここから青木鉱泉まで「中道コース」を通って下山しますが、結構な長丁場な上、狭くて傾斜の強い道が続きます。
あまり休憩に適したスポットが無いので、昼食など、早いかもしれませんが、出来ればここで済まして行った方が良いかな?と思いました。
私は中道の途中で無理やり昼食とりましたが、さほど広くない登山道の片隅の地べたで食べるハメになったので(^^ゞ。ここでブランチして、後は行動食が楽かなぁ、と。
同じようなルートと時間帯で計画を立てる場合、参考にしてみて下さい。
薬師岳~中道コース~青木鉱泉(3時間55分)
さて、後はひたすら急坂を下ります。少し下ると、すぐに樹林帯に入るので、以降、展望は無いです(^^ゞ。
1時間程下ると、こんな↑岩が!「御座石」と呼ばれています。雨宿りできそうです。
もちろん緊急時以外ダメですが、、、雨の夜、この岩の下で、焚火を起こして、ビバーグしたら、画になりそうです(笑)。
そんな事考えつつ、、、長丁場を下ります。
一段一段の高低差が結構有る場所があり、ヨイショ、ヨイショと降りる感じで、下りなのに、大分疲れました(^^ゞ。
ずっと「ブレーキ筋」と言われる太ももの前側”大腿四頭筋”が緊張しっぱなしでした(笑)。
翌日の筋肉痛で一番痛かったので、どうやらそこを鍛えなければならないようです(;´・ω・)。
下り続けて、3時間弱。まだ下山ルートは続くのですが「鳳凰三山入口」という看板がある場所に出ました。
先述しましたが、中道ルートは休憩しやすい場所があまりなく、途中、とてもお腹が減ったのですが、行動食をポリポリしながら、我慢して歩いてきました。
ここが、ようやく座れそうな場所だったので、ここで昼食。時間的には昼時なんですが、朝飯が早かったので、とても腹ペコです(笑)。
お腹すき過ぎていて、写真忘れてましたが、ここでも昨日の昼に食べたモンベルのリゾッタシリーズでした。テン場で水筒に用意しておいた、お湯を入れるだけ~。
ここ以降、傾斜もゆるやかになります。
車も通れる林道に繋がります。
青木鉱泉に戻ってきました(^^)/。いやぁ~疲れた(笑)。
青木鉱泉では1,000円で入浴できます(^^♪。
とりあえず、汗でドロドロの体をさっぱりさせましょう!
大き目の湯船でゆったりできます。シャンプー、ボディソープも完備!山の上のお風呂だと、石鹸類が使えない場所もありますが、ここは大丈夫でした(^^)/。
タオルや手ぬぐいは持参しましょう!
登山中の行動着とは別で、風呂上りの着替えは用意しておく事をオススメします!!
気持ち良かった!下山直後のお風呂最高(>_<)!!
まとめ
初!南アルプスでした!!
北アルプス程は観光地化されておらず、長い登山道も多いという事でしたが、正にそんな感じで、かなり疲れました(^^ゞ。
鳳凰三山は複数のルートがあり、山小屋も多いので「南アルプスの入門編」として、良く紹介されています。確かに、キツかったものの、安心感のある登山でしたね(^^)/。
また、初心者向けのルートとしては、ドンドコ沢より、夜叉神峠からのコースが推奨されています。傾斜は比較して緩やかですが、コースタイムは長いです。
そういった違いを選択する楽しみもありますね!
・・・そして、なにより、三山の縦走、稜線歩きはとても良い!天気も良かったので、素晴らしい体験でした!
白根三山、目に焼き付けました!いつか登りたいですね(^^)/。ではまたーー。