記事掲載時、新型コロナの影響で、外出自粛中。昨年、まだ登らないというのに、先走りで買っていた登山地図を眺めて登山計画を考える記事です(^^ゞ。

1泊登山をしたい

山中で1泊。本来、日が落ちない内に下山することが山登りのセオリーです。夜は危険なので。ですが、夜を安全に越える手段を用意しておけば、普段見られない、夕暮れや星空、朝日も楽しめます。

「山中で夜を安全に越える手段」…具体的には宿泊手段ですね。山小屋を利用したり、テントで野営(決められた場所=テン場以外での野営は緊急時以外禁止)するのが一般的です。

山小屋利用かテン場利用、どちらかを選ぶのですが、それぞれのメリット・デメリットは下記の通り。

【山小屋】

  • メリット・・・宿や布団、場合によっては夕食、朝食などが用意されているので、それらを自分で用意したり、持ち運ぶ必要が無い。
  • デメリット・・・宿泊費がテン場利用に比べて高い。基本的に複数人の雑魚寝になるので、気を使う。

【テン場利用】

  • メリット・・・山小屋利用に比べて利用料が安い。一人、或いは仲間内だけの空間で過ごせるので気が楽。ある程度自由に過ごせる。※但し、テントの薄布一枚を隔てて周りにも利用者がいるので、配慮は必要。
  • デメリット・・・必要な装備全てを自分で用意、持ち運ぶ必要がある。

今回は、新型コロナの事もありますので、雑魚寝は避けて、テン場利用を考えています。


さて、そんな事を言っていますが、私は富士山で山小屋1泊、南アルプスと中央アルプスのテン場でそれぞれテントで1泊ずつ、と、まだまだ全然経験不足。

もっと楽しめるように経験値を溜めたいところです。その経験値を溜めるには良さそうな「雲取山」の登山計画を立ててみました。…夏に行きたいなぁ。

雲取山について

雲取山がある山域は「奥秩父」。首都圏から近く、日帰りも可能な山々が数多いので人気の山域です。一方、自然も豊かで深い渓谷や森に囲まれる、四季を通じて楽しめる山域です。

そして、そんな奥秩父の中心的存在のひとつである「雲取山」は登山道も歩きやすく、交通も比較的便利で山小屋も充実しています。

標高は2,017m。奥多摩の最奥部にあり、東京都最高峰の山です!

日本百名山の一つ。山頂からは東京都心や丹沢、南アルプスの展望が良く、富士山の展望も最高、だそうです。

雲取山を歩く標準プランは1泊2日。山頂付近の雲取山荘で1泊する方が多いそうです。

ルートを決めて地図を見てみる

目的は雲取山荘のテント場で1泊する登山を楽しむこと!お楽しみプランとして、雲取山山頂で御来光を拝みたい!!

雲取山の登山口で有名な所は、奥多摩駅からバスで行ける「鴨沢バス停」「お祭りバス停」や、秩父の西武秩父駅からバスで行ける「三峰神社」辺りでしょうか?

行きも帰りも奥多摩駅だと、我が家からはアクセスが良いかしら?ということで、スタートを「鴨沢」、ゴールを「お祭り」で想定してみました。往路、復路は別の道を通りたいですし(^^ゞ。

地図に書き出すとこんな↑感じです。

【1日目】

  1. 鴨沢登山口~ブナ坂 3時間45分
  2. ブナ坂~奥多摩小屋跡 40分
  3. 奥多摩小屋跡~雲取山山頂 55分
  4. 雲取山山頂~雲取山荘 20分

【コースタイム:5時間40分】【最大標高差:1,477m】

※鴨沢を標高540mとして計算

【2日目】

  1. 雲取山荘~雲取山山頂 30分
  2. 雲取山山頂~三条ダルミ 20分
  3. 三条ダルミ~三条の湯 2時間5分
  4. 三条の湯~お祭りバス停 2時間45分

【コースタイム:5時間40分】【最大標高差:1,457m】

※お祭りを標高560mとして計算

具体的にシミュレーション

鴨沢へのアクセス

【公共交通機関】

画像:京王バスより

京王バスH.P./時刻表「奥多摩駅バス停」

平日の場合、

8:42奥多摩駅発~鴨沢9:16着

土日祝の場合、

8:35奥多摩駅発~鴨沢9:09着

の予定です。これより登山口の出発時間が遅くなるようだと、テン場への到着が遅くなり過ぎるので、コース変更も考える必要がありそうです。※夏場を想定しています。


【マイカー】

丹波山村営駐車場(地図)

鴨沢バス停から、車で5分。歩きで30分。

自宅の場所によっては、公共交通機関では、始発で出発しても上記バスの時間までに奥多摩駅に辿り着けない!ということもありそうです。

その場合、この駐車場利用を検討してみるのも良さそうです。

※シーズン中は混雑が予想されるので注意です。30台分のスペースです。

【1日目】

1.鴨沢登山口~ブナ坂 3時間45分

鴨沢登山口を出発。すぐに廃校となった学校があるので、その裏手の道を登り切ったカーブより山道に入ります。

小袖乗越(権現平)の分岐があるので北へ。丹波山駐車場はこの分岐の右側です。

七ッ石小屋、七ッ石山の山頂(1,757m)を通り、ブナ坂へ。

七ッ石小屋では水の補給場所、トイレがあります。七ツ石山山頂は展望が良く、南アルプスや富士山が見えるそうです。

小屋or山頂あたりで昼食を摂ります。

2.ブナ坂~奥多摩小屋跡 40分

楽しい尾根歩きです。この道は、横幅がとても広く作られていて、防火線として機能しています。

グーグルストリートビューよりキャプチャした画像を利用

この辺りのカラマツ林は火に弱いため、山火事になったときに延焼を防ぐための措置だそうです。

この広い道をずっと歩くのは気持ちよさそうですね。夏だと暑いのかしら(笑)。

3.奥多摩小屋跡~雲取山山頂 55分

奥多摩小屋跡から、富士山、大菩薩嶺を眺めることが出来るそうです。また、近くに水場もあるので補給ができます。

急な登り坂を越えると、やがて雲取山山頂です。

翌朝、また山頂に来ますので「はしゃぐ」のはそこそこにして、テン場へ向かいます。

4.雲取山山頂~雲取山荘 20分

雲取山荘には、16:30位までには到着したいですね。目標15:30位?受付をして、テン場で場所を確保したら、夕飯です。

晴れていたら夜空も楽しみたいですが、早起きの予定なので、早めに就寝します。

【2日目】

5.雲取山荘~雲取山山頂 30分

未明にテン場で朝食を済まし、テントを撤収。

↑画像は中央アルプス/木曽駒ケ岳からの日の出

山頂で日の出を見ます!丹沢、南アルプス、富士山を眺めながらコーヒーでも飲んじゃおうかしら?

6.雲取山山頂~三条ダルミ 20分

山頂の景色を堪能したら、急坂を下り、三条ダルミへ。

三条ダルミからは、奥秩父主脈縦走路を飛龍山方面へ続く道への分岐もありますので、間違えないように注意。

「三条の湯」方面へ下って行きます。

7.三条ダルミ~三条の湯 2時間5分

カラマツ林を通り、尾根を下って行きます。途中、水場もあるようです。青岩鍾乳洞の分岐を越えると、間もなく三条の湯です。

三条の湯H.P.

どうしようかなぁ(^^ゞ。ここで温泉入っても、また汗かくのは分かっていますからね。

というより、、、ここの日帰り温泉の開場は、平日は正午から、土日は午前10:00から(最新の情報はH.P.参照して下さい)。…うん、多分、もっと早い時間に通り過ぎてしまいそうですね。

この温泉を楽しみたい場合、また別のプランを考えた方が良さそうです。

8.三条の湯~お祭りバス停 2時間45分

三条の湯から下り始めてすぐの位置に「山梨森林百選の広葉樹林」。バス停までの「後山林道」からも、後山川の渓谷を楽しめる道だそうです。

長い下りは飽きるんですよね(^^ゞ。地図に書かれていた上記の情報、期待します(笑)。

画像:京王バスより

京王バスH.P./時刻表「お祭りバス停」

↑いやぁ、全然本数が無いですね(^^ゞ。平日、土日祝、共に、13時40分台のバスに乗るのが、スケジュールに余裕もあって良さそうです。

…逃すと2時間待ちか(笑)。

乗車時間は、鴨沢バス停まで約5分。奥多摩駅まで約41分。

下山後の温泉

何度もお世話になっています(^^ゞ。奥多摩駅から徒歩10分。「奥多摩温泉もえぎの湯」。帰りはここ寄って行こう(^^)/。月曜日定休日。

奥多摩温泉もえぎの湯H.P.

装備、食材など、考察

目的が「テント泊」なので、それに適した山、という認識で雲取山を選び、そして、夏場に行く予定です。

寒い時期になる程、防寒用品が多くなって装備重量がかさむので避ける。単純に、私のレベルで冬山~残雪時期は危険ですし(^^ゞ。

代わりに、暑い時期は持ち運ぶ「水」が多くなりがちですが、雲取山は水場が多いので、比較的少ない量で済むはず、、、というのも、今回のコースに決めた理由の一つです。

↑「水」のマークが地図に記されていた水場です。

注意したいのが標高。テン場付近は2,000mを越える標高なので、夏場とはいえ、夜~朝は10℃前後まで冷え込むこともあるらしいです。それに合わせた防寒具は用意する必要がありますね。

ツェルト泊
画像:モンベルH.P.より

さっきから「テント泊」と言っていますが、先日「ツェルト」を購入しました。緊急用のギアなので、テント代わりに使用することは推奨されないものですが、テントと比べてかなりの軽量化が見込めるので、今回試してみたいです。

雲取山行く前に何度か設営の練習したいですねぇ。すんごい楽しみ(笑)。

  • 私の所有テント:モンベルステラリッジテント2型・・・1,230g
  • 先日購入したツェルト:モンベルライトツェルト・・・460g

↑ポールだとか、ペグだとかグランドシートだとか色々考えるとまた少し違うんですが(^^ゞ

食材

夏なので生モノは避ける必要があります。保冷剤などを駆使しても、要冷蔵品は、初日の昼飯までが無難でしょうか?

持って行きたい量は「一日目/昼・夜」「二日目/朝・昼」の4食分+行動食。

これを考えるのも楽しいです(^O^)/

まとめ

前々から登りたいと思っている山なので、地図見てるとワクワクします(笑)。

登りに行ける日が楽しみです!ではまたーー。