1月末。気温が低い日でしたが、気持ちの良い快晴で、日の当たる所は暖かさを感じられる登山でした。

浅間嶺について

東京都唯一の村、檜原村にある山です。標高903m。

1,000mに届かない山ですが、山頂付近の展望台からの眺望が良く、北側に大岳山や御前山、南側には富士山を望めます。

浅間尾根と呼ばれる尾根上にあり、この尾根は江戸時代「甲州古道」と呼ばれる生活道路の一部だったそうです。

山頂直下には浅間神社の祠があり、浅間嶺の名前の由来とされています。

アクセス

【公共交通機関】

JR五日市線・武蔵五日市駅から、西東京バス「数馬」行きに乗車、約1時間。「浅間尾根登山口」で下車。

【マイカー】

浅間尾根登山口バス停付近に駐車場が無いため「仲の平バス停」近くの無料駐車場を利用。中の平バス停から浅間尾根登山口までは徒歩15分。

今回、私はバイクで、仲の平バス停付近に駐輪。「浅間尾根登山口」から登りました。

ルート概要

黄色は登山道、青はバス通りです

地図(山と高原地図:奥多摩)に準じてポイントを書き起こしました。

  1. 仲の平バス停~浅間尾根登山口(コースタイム:15分)
  2. 浅間尾根登山口~浅間尾根分岐(60分)
  3. 浅間尾根分岐~人里峠(70分)
  4. 人里峠~浅間嶺山頂を経て展望台(30分)
  5. 展望台~人里峠(20分)
  6. 人里峠~人里バス停(35分)
  7. 人里バス停~仲の平バス停(バス移動:12分)

【コースタイム合計:3時間50分】【標高差:318m】

※コースタイム合計はバス移動を除いています。
※標高差は「浅間尾根登山口:612m」「浅間嶺山頂:903m」の差です。厳密には道中の一本松山のピークが930mで最高地点。人里バス停が483mで最低地点です。

仲の平バス停~浅間尾根登山口(15分)

仲の平バス停。ここからスタートです(^^)/。

バス停から見える場所に駐車スペースがあるので、こちらを利用させてもらいました。

登山口はここから東へ。坂を下る方向です。

しかし、真冬にバイクだったので、手足が完全に凍えています(笑)。しっかりと準備運動で解凍して、、、さあ、出発です(^^)/。

途中にある「数馬の湯」。日帰り温泉施設です。この日は定休日(月曜日)でした(^^ゞ。

下山後、こちらで汗を流すのもいいですよね(^^♪。

数馬の湯H.P. 場所

さらに坂を下って行くと「浅間尾根登山口バス停」に到着です。

バス停にはトイレもあるので、登山道に入る前に用を足して行きます。今回のルートでは、山頂付近までトイレがありません。

ちなみに、このトイレの横、以前は駐車スペースとして開放されていた(?)らしく、ネットで「浅間嶺駐車場」と調べると、ここに無料で停められるという情報が出てくるのですが、現在はロープが張られ、「駐車場」の看板もありません。

どうも怪しいので、利用しませんでした。…いい年して怒られたくないので(笑)。

また、バス停付近に↑の写真のような場所があります。

ここに吸い込まれてしまいそうですが(笑)、浅間尾根への登山口はここではありません(^^ゞ。ここからは「大羽山」や「笹尾根」に行けます。

今回は「浅間嶺」に行きたいので、バス停を越え、このカーブの辺り。

浅間尾根の標識があるので、これに従い、左折です。…「民宿浅間坂 浅間の湯」の看板が気になりますね(笑)。

浅間尾根登山口~浅間尾根分岐(60分)

橋を渡り、舗装路を道なりに進みます。

先ずは、至る所にある民宿「浅間坂」の看板を頼りに進んでいくと良いです(^^)/。

この最初の舗装路ゾーンから、かなり急な登り坂です。ここを登り切ると、後は穏やかな尾根道なので、実はここが一番疲れる所です(^^ゞ。

登りの途中にある「浅間坂 木ノ庵」。先ほどから看板がありましたよね。

写真中央にあるテラス席が見えるでしょうか?こんな絶景で食事が出来るみたいですね(^^♪。これは是非寄りたいのですが、、、

冬季休業、、、いや、知っていましたけどね(^^ゞ。暖かくなったらまた来たいです!

お店は冬季休業中でしたが、湧水は汲めるようです。ここで水筒いっぱいに水を汲んでいっても良さそうです(^^)/。

さて、店を過ぎた辺りから、舗装路は終わりです。山道になりますが、整備されていて歩きやすいです。分岐もありますが、都度標識もあるので確認しましょう。

急登が続きますが、天気も良かったので気持ちよく登れました。

このベンチを過ぎた辺りから、道が平坦になってきます。

尾根道に出たようですね(^^)/。

浅間尾根分岐~人里峠(70分)

尾根道に出てすぐ分岐がありますが、当然「浅間嶺」の方へ。

間もなく見えてくるのが、、、

「サル石」です。

何やら書いてある看板がありますが、かすれて読めません。

ググってみると…『サルの手形がついた大きな石、手の形はよく探せばわかるよ!』と書いてあるそうです。

では探してみまs……ちょっと良く分かりません(笑)。

まあ、見つけたからと言って、それがどうしたという感じですが(-_-)。。。悔しい(^^ゞ。

画像:GoogleMAPからキャプチャ

また、サル石から数分で「一本松山(930m)」のピークがあったようですが、気付かずに通り過ぎました(^^ゞ。今回のルートの最高地点なんですが。。。

どうやら、今回の登山道からちょっとだけ外れた場所らしいんです。。。標識もあったはずなんですが……悔しい(2回目)。

浅間嶺の方へ。

多少のアップダウンはありますが、穏やかな道です。

ですが、途中狭い道もあるので注意です。右は崖です(^^ゞ。

こんなのもありましたが、良く見ると2009年のもの。最早、この「う回路」が通常の登山道になっていました(^^ゞ。

うん、多少やべぇ所もありますが、気を抜いていなければ大丈夫でしょう(^^)/。

あと、この時期(冬)限定の話ですが、霜柱がものすごかったです。

地面の形が変わる位です。下手に踏み抜いてバランス崩したら怖いので慎重に行きましたが、霜柱が強すぎて、踏んでもびくともしない(笑)。まあ、念のため注意した方がいいと思います(^^ゞ。

という感じで「人里峠」です。人里”へんぼり”と読みます。知らないと読めないですよね(^^ゞ。

「右に行くと人里(ひとざと)だよ~」という、やる気のない標識では無いですよ(笑)。

右に行くと人里バス停に下りられます。エスケープルートとしても有用ですね。今回は下山時に利用しました(後述)。とりあえずはまっすぐ、浅間嶺を目指します!

人里峠~浅間嶺山頂を経て展望台(30分)

やがて見えてくる、この分岐。

「浅間嶺」の方へ行くと、山頂を巻いて(スルーして)休憩所に着いてしまいます。

「尾根道を経て浅間嶺・休憩所」の道ならば、山頂を通れます。この標識はちょっと紛らわしいですよね。注意です。私は当然(?)山頂経由ルートへ。

ぬるっと山頂に到着です(^^)/。

特に何もない頂上です(^^ゞ。浅間嶺903mという標識も、文字通り「とってつけた」ような(笑)。ちなみに「小岩浅間」というのは、浅間嶺の別名です。

さて、がっかりすることなかれ!この先の展望台からの眺めは良いです(^^♪。「休憩所」の方へ。

すぐに見えてくるのが、「浅間神社」の祠。ここから下ると「休憩所」に出ます。

休憩所にはトイレがあります。汲み取り式でキレイとはいえませんが、ありがたい!!

休憩所の様子です。広場にベンチと、横長の東屋があります。この広場の周りには桜が植えられているらしく、春には絶好の花見スポットみたいです(^^♪。

さて、広場から少し登る形になります。。。展望台へ。

山頂より山頂っぽい標識が立っています(笑)。展望台に到着です!!

先ほどの休憩所程では無いですが、いくつかのベンチとテーブルがあります。

そして眺めが良い!!南側には富士山が(^^)/。

北側には大岳山、御前山、、、

雲取山などを見渡せます。

現地ではコンパスと地図を見ながら、どれがどの山か、何となく同定できたのですが、、、写真だと良く分かんないですね(^^ゞ。

絶景を眺めながら、昼食です。

羽付き冷凍餃子おにぎりです!!シェラカップには餃子のタレです。

さすがの外飯クオリティ!餃子の焼き加減にムラがあります(笑)。でも美味しかった!!一人でしたが、餃子パーティーです(^^♪。

最近、フライパン用のアルミホイルを良く使うようになりました。クッカーが焦げ付いたり汚れたりしないので、ものすごい「楽」です(^^)/。

さて、一休みしたら、下山です。

展望台~人里峠(20分)

引き返す形で、人里峠まで戻ってきました。下山は人里バス停に向かいます!

人里峠~人里バス停(35分)

ひたすら道なりに下ります。後は帰るだけだなぁ、と思っていましたが、、、

道半ばで廃屋が。。。

入口にはこんな「メモ書き」があります。

〇2017年の「ポツンと一軒家」で放送された一軒家です。屋号「大野」持ち主「岡部」
〇どうぞ中へ。雄大な山並みをどうぞ。向かいの山にハート♡が見えたらラッキー。
〇410年前から使っている「水」が出ています。ご利用下さい。

………入ってみます。

廃屋じゃないのかしら?人が住んでいる気配はないのですが。。。

「今年」のカレンダーがかかっていました。たまに様子を見に来ているらしい書き込みがありますね。

奥には「水」が出ていました。生で飲む気にはなれないですねぇ(笑)。

大野家からの展望です。南側の「笹尾根」が見えます。「ハート」はどこだ???……悔しいですっ!!(3回目)

でも、ちょっと面白かったです(^^)/。

大野家を後にして、へんぼりひとざとに下りてきました(^^)/。

ここから10分位歩くとバス停に辿り着けます。

道中、敷地を囲うネットがあるのですが、害獣除けの電気が流れているようです。触ったらダメよ!!

通りに出ました。目の前がバス停です。数馬行きのバスに乗って、バイクを停めた「仲の平」まで戻りました(^^)/。

画像:西東京バスH.P.より。記事掲載時の時刻表です。

本数は少ないので、バスを使うなら計算して下山する必要がありますね(^^ゞ。

まとめ

昔はこういう山道を生活道路として、普通に往来していたんでしょうね。山道を歩いている時より、帰りにバスに乗っている時にしみじみと感じました。

1,000mに届かないながら、尾根歩きを楽しめる、良い山でした(^^)/。

ちなみに、今回折り返した展望台から、さらに東へ進むと、東京都で唯一「日本の滝百選」の一つに選ばれた「払沢の滝」まで行くルートもあります。面白そうですよね!

さて、今回、道中でいくつか悔しい思いをしたのですが(笑)、漫然と登るのより楽しめて良かったですね。最後の「ハート」って何なんでしょ?ではまたーー。