5月後半。月曜日。午前中は晴れていましたが、段々と雲が多くなる天気でした。

雨が降って来ないかヒヤヒヤしていましたが、それ以外は暑すぎず、風も穏やかで登りやすかったです(^^)/。


2連休だったので、前日は「大菩薩嶺」を登頂(※)!!そのまま大菩薩嶺のテン場で一泊。

※参考記事:標高2,000mの稜線歩きと、山小屋“福ちゃん荘”でテン泊「大菩薩嶺(2,057m)」①

※参考記事:標高2,000mの稜線歩きと、山小屋“福ちゃん荘”でテン泊「大菩薩嶺(2,057m)」②

その翌日、この「笠取山」を登りました。2日連続でしたが、疲れも残らずに登れました(^^♪。良かったら大菩薩嶺の様子も、上記の記事でご覧ください。

笠取山について

標高1,953m。埼玉県秩父市と山梨県甲州市の境にあります。

山頂からの眺めの良さと、四季を彩る広葉樹林の美しさから、人気のある山です。

山頂の付近には、荒川、富士川、多摩川の3つの流域を分ける「分水嶺」があり、多摩川源流の一滴を落とす「水干(みずひ)」には、東京湾まで138kmを示す標識が立てられています。

アクセス

バイクでアクセスし、作場平口駐車場に駐輪しました。

【作場平口駐車場】

住所:山梨県甲州市塩山一ノ瀬高橋(地図

登山口の「作場平」に一番近い駐車場で、20~30台停められます。

電車の場合、JR塩山駅からタクシーですね(約1時間)。バスは無いです(^^ゞ。

コース概要

山と高原地図に準じてルートを書き起こしました↑。
  1. 作場平~ヤブ沢峠を経て、笠取小屋(コースタイム:1時間50分)
  2. 笠取小屋~雁峠分岐を経て、笠取山山頂(1時間)
  3. 笠取山山頂~水干(25分)
  4. 水干~一休坂を下り、下山(1時間45分)

【コースタイム合計:6時間】
【標高差:643m(※)】

※作場平を1,310mとして計算

私の目的

私は現在、東京都在住です。東京都民の水源となっている「多摩川」!

その多摩川の水はどこから来ているのか??というと、この笠取山に降った雨が、源流となっているそうなのです( ゚Д゚)!!

コロナ禍では遠出が出来ず、その間は、奥多摩の山々を登ったり、多摩川沿いを海まで歩いたり(※)していたので、なんとも「多摩川」に愛着が湧きまして…(笑)。

※参考記事:多摩川沿いを散歩~海まで歩こう!!
    

その「多摩川」の最初の一滴が落ちる場所とされている「水干」を見に来たのです!!

そういうわけで、今回の目的地は山頂では無く「水干」です(^^)/。そこまでの道中も、源流に繋がる水の流れを遡って、楽しんで来ました(>_<)!!!。

作場平~ヤブ沢峠を経て、笠取小屋(1時間50分)

作場平口駐車場~

初っ端から余談ですが、、、この駐車場までに通る「大菩薩ライン」。いくつもの橋で谷を越える、絶景ルートで、楽しめます(^^)/。カーブも程良い場所が多く、テンション上がります(^^♪。

そのためか、ちょっとした興奮状態で到着(笑)。ツーリングに良いぞ!「大菩薩ライン」!!

到着時間は、AM7:30頃。駐車場は写真↑の通り、ガラガラでしたが、、、平日の早朝でしたからね。

人気の登山口なので、満車になる事も多いそうです。

トイレもあるので、用を足し、準備をしたら出発です(^^)/。

駐車場を出て右。道なりに舗装路を歩くと、、、

左手側に「作場平」の登山口があります。さぁ、行きまs…熊注意かぁ…さぁ、行きましょう!!

登山口から暫く、背の高い林の中を歩きます。緩やかな登り坂。木漏れ日と苔がキレイですね。

ちょくちょく、沢を渡る橋が架かっています。蛇行する沢を何度も越えていくのですが、これが「多摩川の源流」なのかと思うと、とても感慨深い…。

この山は山梨県と埼玉県の、県境を跨いでいるのですが、東京都を流れる多摩川の水源という事で、東京都が管理しているみたいです。

そのため、東京都水道局のこんな↑看板が至る所にあります。読むと面白いです(^^)/。

この看板によると、登山道を覆う林は「人工林」らしいですね。カラマツが多いという事で、秋の黄葉とか楽しめそうです。

一休坂分岐~

やがて、一休坂分岐に辿り着きます。一休坂ルートは歩く距離が短いですが、急登なので、下りに使います。

ヤブ沢の方へ。

木道が多い「ヤブ沢」という場所を通ります。黄葉が良さそうと書きましたが、この時期の新緑もキレイですねぇ。

ずっと沢が近いです。水の音が涼しい~(^^♪。

「ヤブ沢峠」の方へ。めちゃくちゃな急登などは無く、のんびり歩けます。本当、気持ち良い(^^)/。

気持ち良く歩いて、ヤブ沢峠に到着です!

この辺りから、沢の気配は無くなってきます。寂しい(^^ゞ。

ここにはベンチがあり、休憩に良さそうですが、特に展望などは無し(^^ゞ。

笠取小屋がもうすぐ(20分位)なので、そこで休む事にします!ここはスルー!

笠取小屋

ほとんど高低差の無い道を歩き、すぐに笠取小屋です。

トイレもあるので、ここで体制を整えます。

青い屋根の笠取小屋と、開けた青空。

この後雨予報なのですが、、、信じられません(^^ゞ。

さて、小屋の周辺は、ベンチが点在する広場になっています。

行動食で回復!最近「グミ」が好き(笑)。

では、進みます。ここ↑、なんだか良い(^^)/。

笠取小屋~雁峠分岐を経て、笠取山山頂(1時間)

雁峠分岐~

笠取小屋から整備された道を歩いて行くと、視界が開けます。

防火帯の草原です。山火事が起きても、延焼を防ぐために木々の密集を防いでいるんですね。

さて、雁峠分岐です。道なりに真っすぐ行くと、笠取山の山頂方面です。

ちょっと見ずらいですが、写真右方面は「分水嶺を経て水干1.0km」と書いてあります。

分水嶺とは「分水界になっている山の尾根」で、分水界とは「降った雨の水が、違う水系に流れる境目の場所」をいいます。

分かりずらい(笑)??。行ってみましょう!この↑小高くなっている所です。

分水嶺~

ここが分水嶺です。

真ん中には「多摩川」「富士川」「荒川」の文字が彫られた石碑があります。

さて、先ほどの分水嶺の説明が分かりずらかったかもしれませんので、こちら↑も参照です。

説明を踏まえて石碑を見てみると、こういう事↑です。

石碑の三角の頂点が境になります。それぞれの場所に落ちた雨が、それぞれの川に流れていくんですね。

私は今、すごい場所に立っている( ゚Д゚)!!

ちなみに、看板の奥に見える山が、笠取山の山頂です!ここから良く見えます。では、山頂へ行きましょう!

途中、山頂を巻いて(スルーして)水干に向かうルート分岐もあるのですが、せっかくなので山頂経由ルートで(^^)/。

分水嶺を越えると、目の前には笠取山が!真正面です!!

ものすごい斜度だと分かります!!こいつはやべぇ(/ω\)。。。でも、登りたいよねぇ(>_<)。

笠取山山頂

遠目で見た通り、ここは、、、きっつい!!

とはいえ、山頂は見えているので、黙々と登るだけです。ここは、、、無心(笑)。

登頂!!やったぁーー!!

山頂には、シャクナゲが咲いていました(^^)/。

そして、良い眺めです(^^)/。

天気予報通り、ちょっと雲が多くなってきましたね。ギリギリの展望でした(笑)。晴れていれば、南アルプスも見えるそうですよ。

さて、先ほどの山頂標識は「山梨県側の山頂」で、約1,950mらしいです。東側に周ると、「埼玉県側の山頂」があり、そちらが1,953m!標高点がある場所です。

とても狭い道を通り、東側へ。

分かりずらくは無いはずですが「本当にこの道??」と疑ってしまいそうな道を通ります(^^ゞ。GPS地図などをこまめに見て、登山道を外れていないか確認しながら歩きます。。。

到着!!先客がいたので、この山頂全体を見渡す写真は無いですが、シャクナゲの花に囲まれた、狭い岩場です。

南側が開けているので、天気良ければ富士山も見えるはず!!

笠取山山頂~水干(25分)

2つの山頂を越え、東側を回り込むようにして下り、水干へ向かいます。

道なりに進むと、写真↑の分岐があるのですが、看板が分かりにくい(^^ゞ。

見落とさないように注意です。

ちゃんと確認できたら、右へ。。。

急な坂を下ると、、、

「水干尾根」の分岐に出るので、水干の方へ。

数分歩くと、水干が見えてきます。

水干

水干のある場所の頭上、、、

「水神社」と書かれています。こちらは、神社なんですねぇ。まぁ、ここから一級河川の多摩川が生まれるのですから、祀りたくなるのも分かります(>_<)。

水干の標識。「多摩川の源頭。東京湾まで138km」と書かれています(^^)/。

その奥にある、この水たまり。ここに、多摩川最初の一滴が落ちるんです( ゚Д゚)。

。。。。。。。。

。。。。。

。。。

落ちてこない(笑)。ここに「ぴちょん」と落ちる水滴を見たかったのですが、私の運はそんなに良くないみたいです(/ω\)。雨の翌日とかがいいのかなぁ?

こればかりはしょうがないので、下山開始です。

かなり雲も増えてきたので、雨が心配。さっさと下ります。

雨を待てば最初の一滴が見られる?とか、一瞬考えましたが、いや、それはただの雨粒だ!と一人でツッコミを入れ、やはり下山です。

水干~一休坂を下り、下山(1時間45分)

さくさく進むと、往路で通った雁峠分岐に出ます。

さらに、笠取小屋に戻って昼食です。

雨が降りそうで急いでいましたが、どうにも腹が減ってしまいました。山頂直下の急登が効いたな(^^ゞ。

モンベルのリゾッタシリーズはお湯を沸かして、3分で食べられるので、急いでいる時は重宝します!ちゃんと米を炊いて~とかに比べるとどうしても味気無い感じもしますが、このスピード感は何より有難い!

一休坂

さて、笠取小屋からは、往路とは違う道(一休坂)を下ります。

一休坂は笠取小屋の東側から降りられます。

急坂を下って行くと、また水の気配が。。。

道中、水場もあるので、美味しく頂きます!冷たい(>_<)!!

私はそのまま飲んで大丈夫でしたが、心配な方は浄水器など持参しましょう(^^)/。飲まない選択肢は無いぞ(笑)!!

しばらく下ると、往路に通った「一休坂分岐」に出るので、後は登って来た道を戻り、駐車場へ。

何とか雨にも降られず、楽しかった(^^)/。

まとめ

写真↑は、多摩川が東京湾に流れ込む河口にある「浮島町公園」の景色です。

笠取山から138km先の河口です。これで私は、多摩川の最初と最後を見る事ができました。

感動です(^^)/。

こうしてみると面白いですね。海の始まりは山にあると、言えるのかもしれません( ゚Д゚)。

同時に、山を汚すと、その汚れがこの川に、そして、海に流れ込むんだなぁ、とも思いました。やはり自然は大切にしたいですね。山で立ちションする罪深さを感じます(/ω\)。

今回は水干が目当てでしたが、沢の流れるカラマツ林や、山頂の景観なども見所!とても楽しい山でした(^^♪。

ではまたーー。