前回の続きです。
- 千頭駅~寸又峡入口(バイク/所要時間:約20分)【済】
- 寸又峡入口~夢の吊り橋~寸又峡入口(徒歩/約1時間半)【済】
- 寸又峡入口~千頭駅(バイク/約20分)【済】
- 千頭駅~湖上入口(閑蔵線・バス/23分)
- 湖上入口~奥大井湖上駅(徒歩/約10分)
- 奥大井湖上駅~千頭駅(井川線 ・南アルプスあぷとライン/1時間3分)
バスで千頭駅~湖上入口に行くところから!!
千頭駅~湖上入口(閑蔵線・バス/23分)
千頭駅でバスに乗車
千頭駅に戻り、バイクは、また道の駅の駐車場に停めました。
温泉を諦めたので(;´・ω・)、バスの発車時刻まで、15分程、余裕をもって戻って来られました・・・が、結局、バイクで荷物を整理したりトイレ行ったりしていたらギリギリに(^^ゞ。
バス停へ急げ!
「湖上入口」へのバスは、黄色矢印のバス停から出ます。赤矢印からのバスは寸又峡温泉方面に行くので、間違えないようにしたいです。
乗るのは”閑蔵線”のバス。本数は少ないので、利用する場合、発車時刻を確認しておきましょう。
大井川鐡道H.P./大井川流域の鉄道・バス路線図&時刻表のページ
バスで向かう理由
急いでいたので説明を忘れていましたが(笑)、、、次の目的地は”井川線”の「奥大井湖上駅」です。
そして、その”井川線”の列車がちょっと珍しくて面白いので、是非乗ってみたい!!
そのため、バイクは千頭駅に置いて・・・では、井川線で行こう!・・・と、いきたい所ですが、、、
「奥大井湖上駅」へは、バスで向かい、列車で千頭駅に戻るのがオススメです(^^)/。
というのも、目的地の「奥大井湖上駅」ですが、湖を渡った高台(展望所)からの景色が素晴らしいので、そのビュースポットにも行きたいんです。
井川線で行くと、駅~展望台(青色のルート)は”登り”で徒歩15分位。
バスで行くと、バス停~展望台(黄色のルート)は徒歩1~2分。そして、駅までは”下り”で徒歩10分位。
そういう事で、バスで向かう方が、とても「楽」なんです。
井川線は帰りに乗れますし「良いとこどり」ってヤツです(^^♪。
湖上入口
バスに揺られて23分。。。
湖上入口のバス停に到着です(^^)/。
サンキューなぁ(^^)/。。。バスを見送ります。
湖上入口~奥大井湖上駅(徒歩/約10分)
バスが通って行ったトンネルの手前を右に行くと、すぐに「展望所」です。
展望所~
展望所にはガードレールがあり、その先にある「奥大井湖上駅」を見下ろせる、絶景スポットです(^^)/。
エメラルドグリーンの湖上に架かる、赤い鉄橋!そして、湖の中心に、まるで取り残されたかのような秘境駅。。。これは撮らずにはいられないッ!
やべぇところに来たぞ!と、とてもゾワゾワする景色です( ゚Д゚)!
それにしても、晴れて良かった(^^♪。湖面に反射する日光がキラキラしてます(>_<)。
井川線の列車を一緒に撮れると、よりカッコイイですよね。ちょっとスケジュール的に無理でしたが、、、時間取れる方は、是非とも、列車の通過時間を調べて、ここでカメラを構えましょう(^^)/。
さて、絶景を堪能して満足ではありますが…当然、駅に行ってみたいですよね?
展望所にあった、この地図看板↑の通り、遊歩道から、鉄橋(レインボーブリッジという名前が付いています!)を歩いて渡れますので、行ってみましょう!
展望所から少し進むと、写真の場所に出ます。
「湖上遊歩道レインボーブリッジ↓」と書かれています。矢印に従い、階段を下ります。
階段を下ると、山道の遊歩道。基本的に、下り道が続きます。
ほぼ道なりです。分岐も、標識があるので分かりやすいです(^^)/。
レインボーブリッジに近づくと、かなり急な下り階段!
バスで来たメリットは、これですよ。駅から展望所に行くと、これを登らないと行けないんで、ちょっと面倒です(^^ゞ。
線路(レインボーブリッジ)が見えてきました(^^♪。
レインボーブリッジ
レインボーブリッジに到着!!線路上を歩けるのではなく(当たり前です(^^ゞ)、その横に歩道が設けられているようです。
おお~!スタンドバイミー(>_<)。意味分かるかな?
後ろを振り向くと、トンネルを通る線路…良いね!!
高さ70.8メートルなんだそうです( ゚Д゚)!
寸又峡の”夢の吊り橋”より断然高いのですが、揺れないので、そんなに怖くない…はず。
左右、どちらを見ても、湖です!
先ほどの光景を思い浮かべます。。。「あそこ」を歩いているんだよなぁ(>_<)。
この湖は、長島ダムの建設に伴い誕生した、人工のダム湖で「接岨湖」という名前です。
人工だというのが逆に驚きの、大きい湖ですね(>_<)。
湖面がエメラルドグリーンでキレイ!天候によっては濁って茶色になってしまうらしいです。午前中は雨だったのて心配でしたが…ラッキーでしたね(^^)/。
絶景を眺めながら歩いていると、すぐに駅に到着です!
奥大井湖上駅
中部の駅百選に選ばれた、記念プレート!
年季を感じる待合所。
駅の標識。周辺には民家の影は無く、完全に秘境駅です。。。
実際に、この駅の周りに住んでいる人はほぼいないようで、乗り降りする人は観光客ばかりらしいです( ゚Д゚)!!
そんな、秘境感たっぷりで、冒険心をくすぐられるような駅ですが、、、もう一つの顔も。。。ここは「恋人の聖地」なのです!!
恋が叶う駅
エンゼルパワースポット??
ホームには「ハート型のベンチ」!
真ん中に向かって傾斜しているので、自然と肩を寄せ合うようになる、何ともアオハルなデザインですね(・д・)チッ←?。
そのベンチのバックに、たくさんの「錠前」が付けられているのが分かりますか?
奥大井”恋錠”駅、、、ここに錠をかける事で、永遠の恋を誓うのです(>_<)。
この錠は井川線の主要駅で買えるらしいです。千頭駅等で買いましょう(^^)/。※この駅は無人なので、買えません(^^ゞ。
めっちゃ逆光でした(^^ゞ……これ↑は「風の忘れもの」という、幸せの鐘!恋人と一緒に鳴らしましょう!!
妖精がいるらしく、鳴らし過ぎると妖精が怒るそうです(/ω\)。
晴耕雨読 湖上駅カフェ
寸又峡温泉でも見かけた「晴耕雨読」のお店です。
駅から少し登った所に、コテージがあるのですが、、、
そこが店舗になるようです。週末限定の営業らしく、開いてませんでしたが(/ω\)。
営業以外の日も、休憩所として利用できます。列車を待つ時間があると思うので、上手く利用したいですね。
2021年から始めた店で、この駅周辺は特に何もないので、新しいスポットとして重宝されそうです(^^♪。
また、このカフェが営業してないと、ここでは飲み物が買えません。※飲料の自販機が無いです(記事掲載時)。
列車の運行本数が少ないので、タイミング次第では一時間以上待ちます。
展望所に行くなら、なおさら…汗をかきますので、水筒やペットボトルを用意しておくと安心ですね。
しかし、飽きない景色ですね(^^♪。
予定の時刻になっても、なかなか列車が来ないなぁ、と思っていたら、下り列車が来ました( ゚Д゚)!
千頭行き(上り)を待っていたのでびっくり!
後で聞いたのですが、倒木があり、撤去の為に遅延していたようです。
それはさておき、赤と白のカラーリングが、レトロで可愛らしい!!そして、かなり年季の入った車体ですね(;´・ω・)。
とにかく、この下りには乗らないので、見送りです。
この列車が、終点まで行き、折り返して、上り列車として戻ってくるようです。ま〜たな〜〜。
奥大井湖上駅~千頭駅(井川線 ・南アルプスあぷとライン/1時間3分)
列車が来る方向を眺めながら待ちます。まっすぐ、トンネルに伸びる線路。かっこイイ♪
そして、列車が戻ってきました(^^)/。
南アルプスあぷとライン
動画↓再生時、音はミュートにしてあります。音を聞きたい方は解除して下さい。
ホームに入って来る、南アルプスあぷとラインの動画です(^^♪。
では、乗車!!切符を持っていない場合、乗車中に、車掌さんから購入します。
次のリンクも参考に。大井川鐡道の車両について、説明が載っています。
さて、今更ですが、この記事内で、この南アルプスあぷとラインについて「電車」とは書かず「列車」としてきました。
図鑑にもある通り、こちらの「列車」は、ディーゼル機関車なんです!全国でも珍しいので、大井川本線のSLと合わせて、一度は乗ってみたい列車です!
ディーゼル機関車は発電機やモーターが不要のため、機体を軽くでき、車体に比べて大きく強力なエンジンを積むことができるのが長所なんだそうです。
山を走る列車としては、メリットがありそうですね。
対面型の席。二人掛けと、一人掛けが並びます。乗った事が無くても、なんとなく懐かしい感じのする車内です。
ちなみに、冷暖房が無いそうです(^^ゞ。夏冬はキツそうですが、、、以前、冬に来た時乗っているはずなのですが、、、どうだったかなぁ??覚えていない(^^ゞ。。。
車掌が車内放送する時に使っていました。車内放送用のマイク的な?
さて、車窓の外を眺め、ガタゴトと。
カーブが多い山間を抜けるからか、ゆっくりと走ります。車なら千頭駅~奥大井湖上駅まで20分弱ですが、この列車では1時間3分掛かります。。。のんびり行きましょう!
長島ダム駅
やがて「長島ダム駅」に到着します。この駅では「合体」が見られます!
黄色い矢印に注目!どこからともなく現れる(笑)「ED90形」。
これは、日本で唯一のアプト式電気機関車です。
長島ダム~アプトいちしろ間の急勾配を走るため、この区間だけディーゼル機関車に「合体」するのです!!
この「急勾配」と「アプト式」について、詳しくは後述します。
千頭駅行(上り電車)では、長島ダム駅で連結し、アプトいちしろ駅で切り離し作業が行われます。下りだと逆ですね。
その作業は、通常だと列車から降りて見学できるのですが、、、この時は、先述の通り倒木で運行が遅れていたので、、、
急いで連結!出発進行!!え?ちょ、待っ…(;´・ω・)。見学できませんでした(^^ゞ。
気を取り直して・・・長島ダム駅を出発すると、すぐに長島ダムが見えてきます。丁度「放水」していました(^^)/。最高!
道中の景色も、このダムや大井川の渓流など、見ていて飽きないですよ(^^♪。
そして、前述の通り、この区間は急勾配を通ります。車内でも分かる斜度ですよ!
さて、切符ですが、、、タイミングを逃し続け、ここでようやく車掌さんから購入。
その時、アプトいちしろ駅で切り離し作業を見られるか、車掌さんに聞きました。
作業が済み次第、すぐに車内に戻ればO.K.と、許可をもらいました(^^)/。
普段なら、数分の余裕はあるので、ゆっくりと写真撮影などが出来るはずですよ。
アプトいちしろ駅
駅に到着!切り離しを見に行くぞ!走れぇ!!私と、数人のおっさんが走ります(笑)。
ED90形を間近で見れました(^^)/。
連結部を手作業で切り離し。
一瞬で切り離し完了!客車に戻るぞ!乗り遅れたくなければ、走るんだよぉ~(>_<)。
・・・という感じで、とても良い思い出になりました(笑)。
「急勾配」と「アプト式」について
なぜ「アプト式電気機関車」を連結する必要があるのか?
それは、長島ダム~アプトいちしろ間にある【90‰】という急斜面を走行するためです。
「‰」は「パーミル」と読みます。1,000m進むうちに、何m登るかを示す単位です。1,000m進んで、登る高さが90mだと「90‰」となります。
90‰は、角度に直すと約5.14度です。
大したこと無さそうですが、列車はとても傾斜に弱いそうで、、、通常、日本の鉄道は、おおむね35‰(約2度)が最大になっているそうなので、その2倍を越えた角度です。とんでもなさそうですよね?
ちなみに、神奈川県の箱根登山鉄道は「日本一の急勾配」を謳っていますが、それは「粘着式鉄道(車輪とレールの間の静摩擦に頼って走行する鉄道=いわゆる普通の鉄道)」での話で、その勾配は80‰です。
そんな箱根を越える、90‰という急勾配を制するためには、通常の粘着式では間に合わず、日本で唯一の「アプト式」を採用しています。
以下赤字、大井川鐡道H.P.よりコピペ。
アプト式機関車には「ラックホイールピニオン」という坂道専用の歯車が付いていて、線路の真ん中に敷設された「ラックレール」という歯形レールを噛み合わせて坂道を上り下りします。
切り離し作業の時の写真↑です。線路の間に「ラックレール」が確認できます。
これと、アプト式電気機関車に付いている「ラックホイールピニオン」を噛み合わせる事で、急な斜面を安全に運行します。
そして、このアプト式が必要な程の傾斜は長島ダム駅~アプトいちしろ駅の一部区間だけなので、その駅間以外は不要。そのため、両駅で連結or切り離しが行われている、という事です。
最低限の話ですが、これを知っていると、より、この「合体」を楽しめると思います(^^)/。
~千頭駅
ED90形と別れましたが、千頭駅まで車窓の旅が続きます。
キレイな渓谷や鉄橋を眺め、千頭駅に到着です。
とても楽しめました(^^♪。有難う、南アルプスあぷとライン!!
まとめ
冷静に考えると、おっさんが一人で、恋人の聖地的な場所を巡った・・・という旅でしたが、最高に楽しかったです(^^)/。
混雑時期は避けたいですが、紅葉も見たいですよねぇ。特に夢の吊り橋は紅葉ヤバそうです。
他にも、温泉、吊り橋巡り、キャンプ、南アルプス、廃線ウォーク、カヤックなど、調べるといくらでも楽しそうな情報が出てくる地域です( ゚Д゚)!
満足出来た旅でしたが、また来たい!!ではまたーー。