登ったのは今回が初めてです。
3,776m!日本一の標高を誇る、日本一有名な山です。世界遺産にも登録されています。日本百名山。
さて、山登りをかじり始めて1年位なんですが、今年は富士山に登りたい!ということで、まずは富士登山の計画を立ててみました。
いつ登るか?
その標高から、山頂の気候は平地と大きく異なります。山頂の最低気温は夏でも氷点下まで下がり、冬には-38℃になったこともあるそうです。
そのため、一般の人が富士山に登れるのは夏の開山期間だけです。※ルートによって開山日が違います。山梨県のルートは7/1~、静岡県のルートは7/10~。閉山は同じで9/10までです。


必然的に登りに行くのはその期間中に絞られるわけですが、7月終盤まではまだ梅雨の時期なので、最も混むのは8月に入ってから。学生だと夏休み期間がちょうどかぶりますね。また、特に土日が混むのは言うまでもないと思います。
私は混雑のピークを避けたくて、9月の平日に行く予定を立てました。仕事も比較的平日に休みを取りやすいので、こういう時はありがたいです。
ルート選択
次にどこを登るか?です。富士登山のルートは、基本的には4種類あります。それぞれ公共交通機関で行ける5合目からのルートで、吉田ルート、須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルートです。他、プリンスルートなど、基本の4ルートを複合させた応用ルートもあるようです。
下記、各ルートの特徴です。
吉田ルート
- コースタイム合計:11時間35分(登り6:25、下り3:50、お鉢巡り1:20)
- コース標高差:1,471m
- コース距離:17.4km
- 1シーズンの登山者数:約15万4000人
最も歩かれている登山道。山小屋が多い。七合目、八合目に救護所がある。下りは登りとは別の下山道を使用。スタートの「富士スバルライン5合目」へは首都圏からのアクセスが便利。
須走ルート
- コースタイム合計:12時間(登り7:00、下り3:40、お鉢巡り1:20)
- コース標高差:1,806m
- コース距離:16.1km
- 1シーズンの登山者数:約2万2000人
七合目近くまで樹木が見られる(他ルートはすぐに岩と砂だらけになる)。要所に山小屋がある。下山道に砂走。東面を登るので、ご来光を望みやすい。
御殿場ルート
- コースタイム合計:14時間5分(登り8:15、下り4:30、お鉢巡り1:20)
- コース標高差:2,336m
- コース距離:20.8km
- 1シーズンの登山者数:約1万6000人
距離・標高差とも最長。混雑しにくい。 登山口付近と七合目に山小屋。下山道に大砂走。規制がなく、登山口までマイカーで行ける。
富士宮ルート
- コースタイム合計:10時間55分(登り5:45、下り3:50、お鉢巡り1:20)
- コース標高差:1,386m
- コース距離:12.2km
- 1シーズンの登山者数:約6万1000人
最短ルートだが、その分傾斜が強い。合目毎に山小屋。登り下りが同じルート。東海道新幹線利用のアクセスが便利。
私は吉田ルートにしました。
初めての富士登山なので、王道を選びました。また、首都圏からの交通の便が良かったところ。そして山小屋や救護所もあり、比較的安心かな?と。ソロ登山なので。
登山計画
どんなスケジュールで登るか?ですね。・・・それを決めるには、何をメインにするか?言い換えれば目的ですね。そこからの逆算で考えました。
で、私の場合、頂上で御来光を拝むこと、が目的です。
当日の日の出は5:00位。頂上の混雑、場所の確保も考えると余裕を見て4:00位には頂上にいたいです。
さて、もともと1泊2日で考えていましたので、次に宿泊場所です。普通、八~九合目あたりの山小屋に泊まって、深夜に出発でしょう。宿泊無しの弾丸登山は危険だし、疲れるので単純に嫌です。
ということで、山小屋も予約しました。
吉田ルート八合目の「太子館」です。決めた理由は「雑誌で紹介されていた」ので。結構ミーハーな自分を知りました(笑)。

太子館の位置は登りのコースタイムで考えると丁度中間地点。計算がしやすいです。吉田ルートは登り6時間25分。休憩を入れると8時間位でしょうか?
山頂に4:00に着きたいなら、8時間の半分、4時間かかるとして、0:00に山小屋を出たいです。山小屋の早い夕食の後すぐに眠れば、十分な睡眠時間も確保できそうです。
では山小屋には夕方までに到着したいですね。そうなると13:00前には五合目を出発しなければ間に合いません。

五合目の出発が13:00としましたが、忘れてはいけないのが高山病対策です。
五合目に着いたら大体1時間位かけて体を高所に慣らしていきます。吉田ルートの五合目で既に2,305mです。いきなり登り始めると高山病にかかりやすいそうです。初めてなのでここは倣っておきます。
・・・ということは、五合目に、正午までに着ければ良さそうですね。
登山口までは高速バスを利用しました。11:40着の便がありましたので、ほぼ理想通りです。バスは、新宿から乗り換え無しで富士スバルライン5合目まで行けるのがあります。すげぇ便利です。新宿~富士スバルラインの高速バスなら「ハイウェイバスドットコム」というところで検索、予約できます。
荷物の用意
日程を決め、宿泊場所と交通手段を用意しました。あとは装備品の準備です。
主にこんな感じです。あくまで私が持って行ったものです。

私はこの他にミラーレス一眼カメラとレンズ、三脚、アクションカメラとそれぞれの替えバッテリーも持って行ったので結構な荷物になってしまいました。
重かったですが、あくまで登山は娯楽ですので、自分の「外せない荷物」って出てきてしまいますよね?例えばコーヒーセットとか?でも重すぎると逆に楽しめないし、危険が増してしまいます。
この辺のバランスを考えてパッキングしているときって楽しいですよね?・・・面倒くさい?
下記、持って行った方が良かったと後悔したものです。でも、その分重くなるので、難しいところです。
- トレッキングポール・・・下りで欲しくなりました。
- 日焼け止め・・・高所はUVが強いです。分かっていたんですが。
- カイロ・・・山頂寒すぎました!
- 追加の防寒着・・・山頂寒すぎました!
- エマージェンシーシート・・・山頂寒すぎました!
- 耳栓・・・山小屋で必須です。
以上、参考になれば幸いです。
準備編終了です。次回登った様子の紹介です。ではまたーー。
ところで、富士登山のイメージってどうなんでしょう?
富士山って何となく「登れそうな山」って感じしませんか?
山小屋と登山客の多さから、ちょっと「アクティビティ感の強い観光地」位のイメージ。はっきり言って舐めてました。
次回の記事で書きますが、山頂では凍傷になるんじゃないかと思う位寒かったですし、高山病で頭痛いし・・・。無事下山したから笑って言えますが、結構やられてましたね(笑)。
実際登ったことのある人の話を聞いても富士山の印象はマチマチ。大変だったという人もいれば、余裕だったという人も。・・・結局分かりません。
その人の体力だったり、その時の天候だったり、登ったコースや時間帯でも全く違う印象になるのだと思います。
富士山に限らずですが、アウトドアはどうしても危険がありますので、なるべく調べて万全の体制で楽しみたいものですね。