11月半ばの平日。晴天スタートでしたが・・・。箱根湯本~芦ノ湖までの旧街道を歩いてみました。

今回の目的

箱根に行きたいなぁ、と思い立ち、始めは大涌谷や芦ノ湖スカイラインなどへのツーリングを考えていたのですが、そういえば1ヵ月程、山登りをしていないなぁ、と。

↑芦ノ湖スカイライン↑

手近な所で「金時山」でも登ろうと思い立ち、箱根地域の「山と高原地図」を購入しました。

↑金時山↑

この、山と高原地図、その地域のオススメコースがいくつか載っていて、参考にさせてもらっています。

そのコース紹介の中に魅力的なコースがあるじゃあないですか!「箱根旧街道東坂」コース!

約10kmのトレッキングコースで、歴史を感じる石畳の旧街道を通り、「甘酒茶屋」では名物の甘酒を味わえる!

ゴールとなっている「元箱根港」で夕日の芦ノ湖を眺めてから、温泉に浸かって帰る!なかなかいいんじゃあないですか!?

金時山は以前登ったことあるからなぁ。トレッキングも面白そう。こちらのコースに決定(笑)!

私が好きな漫画「山と食欲と私」の5巻にも、箱根旧街道をトレッキングで訪れる話があったので、それの影響もありましたね(笑)。

箱根町と、箱根旧街道について

箱根と言えば、日本でも指折りの温泉地として有名ですよね。

今となっては登山バスや鉄道、車道等が整備されて、気軽に温泉、観光を楽しめる場所となっていますが、江戸時代以前は急坂が多く、常に泥でぬかるんでいる道が、往来の人々の体力を大きく奪う難所でした。

♪箱根の山は、天下の嶮(けん)~♪、という歌がありますが、これは箱根の険しい道を歌ったものですね。

そういった険しい道だったので、江戸幕府が石畳を敷き詰めて、整備をしたのだそうです。

「箱根八里」とも言われるこの道は、旧東海道で小田原宿から箱根宿までの四里と、箱根宿から三島宿までの四里をあわせたものです。

一里とは約4kmのことですので、八里とは32km!当時の人はこの32kmを1日で歩いたそうです。スゴイですよねぇ。

今回私が訪れたのは、そんな箱根旧街道の一部です。

一部とは言え、江戸時代の情緒を味わえる、面白い道でした。詳しくは後述です。

アクセス

箱根まではバイクで。

そして、箱根湯本駅近くの駐車場に予約をしてバイクを停めました。今回利用した所は「かっぱ天国」という温泉施設の駐車場です。この駐車場内に、予約可能なスペースがいくつかある、という形です。

混雑する人気の観光地なので、駐車場は予約していくと確実ですね。「akippa」というところを利用すると、オンラインで駐車場を探して予約、事前に支払いまでできるので便利でした。

電車利用もオススメです。多分、コロナ禍でなければ私も電車で行ったかもです。箱根フリーパスを利用すればお得ですしね。

箱根ナビH.P./箱根フリーパスとは

ちなみに「オンシーズン」にマイカーで箱根の観光をする場合は、かなりの渋滞が予想されますので、そのつもりで(^^ゞ。

コース紹介

山と高原地図の紹介コースを元に、いくつか経由地を加えて計画しました。

移動距離約10km(バス利用約3kmを含む)。休み無く歩けば3時間程で歩ける距離ですが、寄り道が多かったので6時間かかりました。

駐車場の利用可能時間の関係で、AM10:00スタートです。

  1. かっぱ天国駐車場~箱根湯本駅を経由し、初花そば本店で昼食
  2. 初花そば本店~湯本中宿バス停~須雲川バス停まで、バスで移動
  3. 須雲川バス停~須雲川自然探勝歩道入口~旧街道入口へ
  4. 旧街道入口~畑宿へ
  1. 畑宿~七曲りを経由し、甘酒茶屋で休憩
  2. 街道から少し外れ、お玉ヶ池へ
  3. 街道に戻り、元箱根港へ
  4. 元箱根港~箱根関所跡
  5. 箱根関所跡~箱根湯本駅へバスで戻る

かっぱ天国駐車場~箱根湯本駅を経由し、初花そば本店で昼食

先述したバイクを停めた駐車場からスタートです。

箱根湯本駅前

箱根湯本駅前を通って行きます。

ちょっと気になる、駅前にある、えヴぁ屋。

エヴァのグッズがたくさん。限定品もあるようです。箱根と言えばエヴァですよね(笑)。

さて、駅前の通りを西へ。駅前通りには土産屋等が並んでいます。平日でしたが、紅葉シーズンということもあり、活気があります。

初花そば本店

やがて左手に見えてくる、早川に架かる「湯本橋」。

この橋を越えたところにある、、、

「初花そば本店」で少し早い昼食です。

  • 営業時間:10:00~19:00
  • 定休日:毎週水曜日
  • TEL: 0460-85-8287
  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本635(地図
  • H.P.:初花そば

10:30位の到着だったと思うのですが、既に店内は満席。お店の前で記名して順番待ちでした(^^ゞ。人気店ですね。

ちなみに「新店」もあります(H.P.参照)。

このお店の自然薯蕎麦は、水を一切使わずに「そば粉」「自然薯」「卵」のみで仕上げた極上の逸品!

注文したのは、山かけそば(1,000円)。美味い!!

初花そば本店~湯本中宿バス停~須雲川バス停まで、バスで移動

さて、箱根のそばを食べてパワーアップ(笑)!

早速歩いて行こう!と言いたいところですが、ここからは暫くバス通りの舗装路を歩くことになります。温泉宿が並ぶ道を歩くのもいいですが、つまらなそうなので遊歩道の入口が近い「須雲川バス停」までバスを利用しました。

初花そば本店から、須雲川を渡り、湯本中宿バス停へ(地図)。徒歩6分位です。

須雲川バス停まで、乗車時間約8分。220円。

紅葉で色づいた山がキレイです。バス内からの景色も楽しめました。

到着!

須雲川バス停~須雲川自然探勝歩道入口~旧街道入口へ

須雲川バス停から西へ。すぐに須雲川自然探勝歩道の入口が見えてきます。

入口の少し手前に公衆トイレもありましたので、必要そうならば利用しておきましょう。

畑宿方面へ。

良い感じの遊歩道です。整備もされていて歩きやすいです。落ち葉でフカフカでした(笑)。

畑宿発電所のそばを通ります。

キレイな所です。

畑宿へ。

箱根天聖稲荷大権現神社の脇を通り、車道に出るので、矢印のように「ぐるり」と回ると、、、

遊歩道の続きがあります。今後も、所々車道に合流したり横断したりしながら進んで行くことになります。

そんな感じなので、遊歩道からは車道が見えるような所もしばしば。何とも不思議な感じです。

雰囲気が壊れるなぁ、とも思ったりしましたが、よくよく考えると、今も昔も(多少の違いがあっても)同じルートを通っている、というのは面白いですね。

昔の難所も、今は車で難なく超えて行く、と。ですが私は今、こうして車道の横を、わざわざ歩いているわけですよ。

待望の石畳が!これより石畳が惜しげも無く出てくるのですが、ほとんどが復元されたものです。

さて、こんな看板が・・・。

このような看板が立っている所は当時の石畳が残っている所です。お見逃し無く!

私の足跡も、この石畳に刻みます(笑)。

少し進むと、再び車道に出て、車道脇をしばらく進むことになります。

ちゃんと歩道もあります。車道にはみ出ないように歩きましょう。

やがて「箱根旧街道」の入口に辿り着きます。

旧街道入口~畑宿へ

旧街道を進んで行きます。

沢を越える橋などもあり、楽しいですね。

そして石畳。苔も生えて、いい雰囲気を出しています。ですが、この石畳、すべります

今回は登山では無いことと、街歩きも想定していたので、普段履きで使っている「メレル」のジャングルモックを履いてきていました。

この靴、デザインと履きやすさは抜群に良く、ソールも分厚いので石畳のような固い地面にはいいかと思ったのですが、結構滑りやすかったです。

石畳の上を歩くなら、滑りにくいソールの登山靴の方がいいかもしれませんね。

所々ある看板には、当時の石畳の構造に隠された(?)機能が説明されていました。石の大小や組み方を工夫することで、水はけを良くし、また水の流れ・方向をコントロールしていたようです。

江戸時代の技術、スゴイです(^^ゞ。

畑宿

やがて民家が見えてきて、車道に出ます。

畑宿に到着です。この時点でお昼位でした。

畑宿と言えば「寄木細工」。寄木細工のお店や体験工房などが並んでいます。

これらの模様は「絵」ではなく、異なる木材を組み合わせて描いているそうです。

もし、畑宿に訪れる機会がありましたら、触っても良い作品を見つけて触ってみて下さい。継ぎ目とか全然分かりません。マジでスゴイです(^^ゞ。

ちょっと長くなってきましたので、取り合えずここまで。ではまたーー。